1526 ムラサキキャベツで酸性雨を調べられるか?

酸性雨に関するご相談にお答えしました。

酸性雨調べをリトマス試験紙を使わないでできないものでしょうか。
紫キャベツで紙を染め、それでpHを調べることはできませんか。

 ふつうの雨水も二酸化炭素が溶けているため弱い酸性になります。それを「酸性雨」に含めないために、酸性雨というとpH5.6以下のものを指します。このため、「酸性雨かそうでないかを判別する」ためにはpH5.6を境界に色の変化など違う様子を示すものでないと使えません。
 ところが、ムラサキキャベツでは、pH4とか3までいけば話は別ですが、pH6と5では色の違いがわかりにくいため、微妙な酸性雨の判別は難しいでしょう。

余談ですが、酸性雨のような身近な環境調べをして、あまり環境の被害がなかった場合、それはホッとすべきことなんでしょうが、調べた生徒は「ちぇ、pH6.2でやんの、つまんねー」「なんだ、二酸化窒素はたったこの程度か、たいしたことないなぁ」とちょっと物足りなさそうにすることがあります。おぃおぃ、違うだろ(笑)。