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0812 エクセルでグラフを作る

エクセルだとデフォルトから理科用のグラフにするのは、少々手間がかかります。そこで、ここでは理科として使えるグラフにするための操作をまとめておきます。
旧ブログでこの記事を書いたときは2011年だったのでエクセル2010でしたが、今回のブログ移行に伴ってMicrosoft® Excel® 2021をもとに作り直してみました。

なお、グラフの線のひきかたで、「一直線型」「曲線型」「折れ線型」の3パターンがあります。どのパターンをつくりたいかで操作方法は一部変わってきますが、今回は中学校理科で最も出番が多いであろう「直線型」でみていきましょう。

今日はこの表を一直線型のグラフにしてみたいと思います。

(1)データのところを反転させ、挿入で画像のような「散布図」のアイコンを選び、5つ並んだ散布図のアイコンのうち、左上の点だけで線のないアイコンを選びます。
 「一直線型」のグラフを作りたいので、つい2行目にある直線つきのアイコンを選びたくなりますが、これを選ぶと「折れ線型」のグラフが表示されますので注意しましょう。(もちろん、折れ線グラフを作りたければこれを選びます)

(3)すると、いきなりこんなグラフが一瞬でできます。

(4)このグラフをクリックして、メニューバーで「グラフのデザイン」を選び(デフォルトでそうなっているはずですが)、リボンにあるクイックレイアウトで、上の列の右側のアイコンを選ぶと、一瞬でこんなになります。

そしたらあとは
(5)グラフの右にある縦に3個並んだアイコンのうち2番目を選び、グラフスタイルを選ぶ(スタイル3を選んでいます)


(6)グラフの右にある縦に3個並んだアイコンのうち上のアイコンを選び、「グラフタイトル」にチェックを入れ、「目盛り線」のチェックを外す。

(7)凡例の「線形」シリーズがいらないので、それぞれのところをクリックしてDeleteボタンで消す。

(8)縦軸をクリックして、「軸の書式設定」を表示させ、軸のオプション>境界値で 最大・最小の値を設定する。(ここでは最大14、最小0にしました)、さらに下にスクロールして、目盛>目盛の種類 を内側に変える。

横軸についても同様に操作する。

(9) グラフタイトルと縦軸横軸の軸ラベルをクリックして直接書き換え、テキストボックスを挿入して〔分〕〔℃〕の単位をつける。

(10)最後に、グラフタイトルをグラフの下に、凡例を図中の邪魔にならないところに置く。

※グラフの点が●でしたが、この形(マーカー)を変えることもできます。
グラフの点をクリックして「データ系列の書式設定」から「系列のオプション」の右のアイコン>マーカー>組み込み>形を選ぶ

 デフォで目盛が外側とか、タイトルがグラフの上だとか、マイクロソフトの中の人に理系の論文書きそうな人はいないと見た!せめてエクセルも学術論文用のグラフ形式のスタイルを用意してくれればいいのに…と思っているのは、結構たくさんいると思うのですが…。

参考:エクセル2010の場合(改訂前の記事より)
(4)の後の操作
 ※このときは別のデータを使っていました。


①いらない「系列」を消す
 「系列1」のところでクリック>右クリック>削除
(系列が2つあって凡例としてグラフの中に移動させたい場合は 「系列1」のところでクリック>ドラッグして目的地へ)

②方眼紙のように引かれた目盛り線を消す!
軸のところで右クリック>目盛り線の書式設定(場合によっては補助目盛り線の書式設定でも行う)>線の色>線なし

③軸の目盛りを内向きにしたい!
 軸のところで右クリック>軸の書式設定>軸のオプション>目盛りの種類>内向き

④軸のラベルをつける
 縦軸、横軸の「軸ラベル」を「体積(cm3)」「質量(g)」に書き換える。
 グラフツール>レイアウト>軸ラベル>主縦軸ラベル>軸ラベルを垂直に配置>「軸ラベル」を「質量(g)」に書き換える。

⑤表題をつける
 グラフツール>レイアウト>グラフタイトル>グラフタイトルを中央揃えで重ねて配置>「グラフタイトル」の文字を「MONO消しゴムの質量と体積の関係」に書き換え。
 グラフエリアでクリック>ドラッグして上に移動する
 ※でもどうして「グラフの上」はあって「グラフの下」はないんでしょう(怒)。マイクロソフトに理系の論文を書いたことのある人はいないのか?!

これでこのようなグラフができます。

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