1071【生物の種類の多様性と進化2】2つのグループの特徴をもつセキツイ動物
シソチョウ
シソチョウ(始祖鳥)という動物が昔いてだなぁ。
ちなみに画像は2017年に国立科学博物館でやっていた大英自然史博物館展の目玉展示だった始祖鳥のロンドン標本というやつです。
シソチョウの化石のなかで、最初に見つかったのがこのロンドン標本です。ははー(ひれ伏す)。
さてこのシソチョウさんなのですが、翼がありますね。さらに、これ以外のものも含めたシソチョウの骨格化石からは羽毛の痕跡も確認されています。これらは脊椎動物の中でも鳥類の特徴です。
一方、シソチョウにはあごに歯が生えています。基本的に、鳥類には歯はありません。クチバシでエサをついばんだり、丸呑みするので、なくても何とかなっています。また、翼には爪のついた3本の指があります。現生の鳥類にもツバメケイやケリという鳥の翼には爪がありますが、たくさんある鳥類のなかでもかなり稀な存在です。さらに、羽のついた長い尾をもっていました。これも現生の鳥類にはみられないものです。これらの特徴はハチュウ類にみられるものです。
ただしヒヨコには歯があるんだそうな
ということで、シソチョウは
①翼がある
②羽毛がある
という鳥類の特徴と
③歯がある
④爪がある
⑤長い尾(の骨)がある
というハチュウ類の特徴を兼ね備えています。
こういうやつがいるということは、どうも、鳥類はハチュウ類から進化したのかな、と考えることができそうです。
ハイギョ
ハイギョという動物がいます。こちらは現生です。
ちなみにこの画像は、2018年9月に閉館したタワ水こと東京タワー水族館で撮影したものです。
ふつう魚はエラで呼吸しますが、この魚は肺で呼吸するのでハイギョといいます。これは魚類と両生類の間ということですね。
ユーステノプテロン
このあたりになると、ちょっとマニアックになってくるかな。
科博で見ました。
これは デボン紀後期(約3億6000万年前)、カナダで見つかった ユーステノプテロン Eustenopteron fooedi の化石です。エラと灰の両方をもち、このユーステノプテロンのような魚から「はいはい」できる手足を持つものが出てきます。
これも魚類から両生類、水中から陸上へとシフトしつつある生物ですね。
カモノハシ
カモノハシは母乳で子を育てる文字通りのホニュウ(哺乳)類。なんですが、卵を産むというハチュウ類とホニュウ類の両方の特徴を持っています。
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