遺伝子の本体はDNAです。
って、「遺伝子の本体」って何やねん?「さ〇なクン」の本体はハコフグの帽子というのはあまりにも有名だけど、「遺伝子の本体がDNA」ってなんだよ!「本体」という抽象的でイメージがわきにくい言葉でごまかしてんじゃねえよ!っていうか、これ最初に表現したやつ、生徒に理解させるつもりないだろ!
「遺伝子の本体」というフレーズが指導要領⇒教科書⇒授業と「正直何言ってるのかよくわからない表現だけど、かといって代案も思いつかないし、上が使っている言葉だからそのまま使っちゃえ!クレームがあっても『上が使ってるから』と言い逃れができるし」って思いで使ってんじゃねぇよ!
…失礼しました。冷静に考えてみると自分が遺伝子とかDNAについて、指導要領とか教科書のようなお堅い場で各方面に突っ込まれない表現をしなければいけないとしたら、「遺伝子の本体」というわかったようなわからないような表現でごまかさざるを得ませんね。苦労と妥協の産物です。
でも授業では生徒がきちんと概念を身につければ勝ちなので、染色体ファイルなんかで定義はしづらいけどイメージはもたせたいところです。それにしても遺伝子=ズンドコベロンチョ状態という根底は覆せず、いったい何なんでしょうね。
ブロッコローからDNA取り出す実験もあるけれど、その結果出てきた白いものがDNAだということは証明できず信じるしかないですし…。生徒「あ、二重らせんが見える!」見えねぇっつの!
ま、それはともかく、DNAというのはデオキシリボ核酸 Deoxyribonucleic acid といいます。
そしてDNAとか遺伝子がらみの研究なんかは、詳しくはググってもらえばよいですが、もうたくさんありますよね。
ただ、遺伝子組み換え技術の成果として一つだけ挙げときます。
青いバラ。
それまではバラの色は赤白黄色などありますが、青いバラはありませんでした。というか「青いバラ」とは不可能の代名詞でした。
それをパンジーのF3’5’H遺伝子とトレニアの5AT遺伝子をバラに組み込むことで、青いバラを作ることに成功しました。2004年のことです。(簡単に書いていますがすごく大変なことなのですよ)。
で青いバラの花ことばは「不可能」から「夢かなう」に変わりましたとさ。
…って話をすると特に女子生徒に受けます。
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二重らせんの話なんかもしたかったけど、もう皆さん知っていますよね。
Molecular Structure of Nucleic Acids: A Structure for Deoxyribose Nucleic Acid
こちらはメンデルよりは信ぴょう性の高い話ですが、DNAの二重らせんモデルの真の発見者はワトソンでもクリックでもなく、ロザリンド・フランクリンという女性という話があります。
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