1075【生物の種類の多様性と進化3】相同器官
相同器官…働きは違えど起源は同じ
例えば同じホニュウ類のコウモリとクジラとヒトでは、前あしがそれぞれ、空を飛ぶための翼、水中を泳ぐためのひれ、物をつかむなどの手と生活環境も働きも異なります。
しかし、骨格を比べてみると、結構似ているのです。それもホニュウ類ではないカエルやワニ、スズメと比べても似ていたりします。
イラストACより。この手の理科の教材に使えそうな(というかそのために作られたと思われる)イラストをたくさん提供してくださっているクリエーターの ueyoko さん、まじ神!!ファン登録しました。
このように、違う種で形や働きが異なっていても、つくりが同じようなので、発生の起源が同じと考えられる器官を相同器官といいます。
つまり、同じものをそれぞれの環境に合うように変化させたら、なんか違う姿になったという話です。
植物なら、エンドウの巻きひげとサボテンのとげなんかがあります。
相似器官…働きは似てるが起源は違う
鳥類のつばさとチョウのはねの関係は、相同器官と逆に、形やはたらきは似たようなものなのに、セキツイ動物と無脊椎動物ですから、発生の起源が異なります。そのような器官は相似器官といいます。
つまり、「空を飛びたい」というようなよくあるニーズに対し、2つの無関係な生物が、たまたま同じような手段でそれぞれ実現したという話です。
植物ではサツマイモとジャガイモのイモどうしなんかがその例に挙げられます。サツマイモは根、ジャガイモは茎ですもんね。
痕跡器官…相同器官として残っているが使われていない
盲腸で手術!なんて話を聞きますが、そんな盲腸がヒトの体でどんなはたらきがあるかというと、ないんだなそれが。でも、草食動物にとっては盲腸が発達していてセルロースを消化するという大切な働きがあるのだ。植物の細胞壁はセルロースが主成分だからね。
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ということで、ヒトの盲腸みたいに進化の過程で不要になり、小さく目立たなくなってしまった相同器官を痕跡器官といいます。ヒトなら盲腸の他にも尾てい骨や犬歯がその例に挙げられますし、クジラやヘビには小さい足の骨が痕跡器官として残っています。
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