1609 ハイドロサルファイトナトリウム
別名:亜ジチオン酸ナトリウム、亜二チオン酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、
Na2S2O4 =174.11 CAS : 7775-14-6
亜硫酸ガスの刺激臭をわずかに帯びる白色の単斜晶
性質と用途
還元性が強く漂白作用がある
⇒紙パルプ分野と繊維分野で還元型漂白剤として使用。
食品添加物として漂白剤・保存料・酸化防止剤にも使える。
酸素を吸収する作用
⇒藍染するとき、藍はもともと水に不要なため染まらない。しかしこれを加えると染汁の中から酸素をなくして還元されて可溶性のアルカリ金属塩になり、染められるようになる。
吸湿性があり分解しやすいのですが、分解すると毒性のSOx、Na2Oのガスを発するので危ない。ついでに発熱からの発火もある。
混触危険物質として塩化ナトリウムがある。
その他
・消防法では危険物に指定されていないものの、安衛法や船舶安全法、航空法などでは自然発火物質など危険物として恐れられている。
・廃棄方法については、多くの会社のSDSでは「廃棄は地域、 国、 現地の適切な法律、 規制に則る必要がある」とか「環境への放出を避けること。内容物/容器を地方/国の規則に従って廃棄すること。廃棄の前に可能な限り無害化、安定化及び中和などの処理を行なって危険有害性のレベルを低い状態にする。都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行なっている場合には、そこに委託して処理する。」などのテンプレ対応が目立つ。これは実際には下水に流したところで大したことない場合でも、万一これを読んでまずいことが起こったら責任を問われるので、どうしても過剰に安全よりになってしまうのは、あるあるな話である。そんな中、
大量の水に溶解し、少量ずつ大量の水で処理する。又は、産業廃棄物として専門業者に処理を委託する。
と、こっそり裏技を教えてくれるSDSは大変貴重である。
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