1251 そこのけそこのけ自由研究が通る

※本記事は、旧ブログで2010年7月6日に更新したものです。

新聞の連載で掲載された記事に関連して、新聞社に質問がきました。どうやら夏休みの自由研究にしていたようで、返事の締め切り日も書いてあったそうです。当然、返信用封筒なんて殊勝なものは入っていません。

この子が、というわけではなく、 某科学館で夏休みに案内員していたら自由研究の相談を受けたり、子どもも書き込める理科実験をテーマとした掲示板などもみていると感じるのですが、自由研究を人に頼りすぎる、あるいは当然のように頼る風潮、たとえば、テーマ決めはもちろん、研究の動機まで人に聞いたり、質問をすれば答えてくれるのを当たり前のように思っていたり、答えてもお礼の一言もなかったり(そのくせ、質問するときは「急いでいます!お願いします!」と懇願する)するのには、いかがなもんなんでしょうか。

以前その科学館の案内員MLで、そんなことを問題提起したら「しょうがないよ」という趣旨のレスがありました。すっきりはしないけれど、そうなのかもしれません。

相手が直接教えている生徒なら、その場で答えを教えずに「○○を調べてごらん」と「○○はどうなってるんだろうね」などと『教育的いじわる』ができるのですが、たとえば冒頭のように、読者様が記事に関連する質問を新聞社に質問してきた以上、質問に直接答えず、「○○を調べろ!」という指示の返事を出すのは、営業上たしかに勇気がいります。

自由研究も毎日コツコツと…というものより、お手軽に実験書を見て簡単にやれるものが人気のようで。で、わからなければ誰かに「答えを聞く」。

でも、それってはたして「研究」なのか??ちょっと微妙な気分。

そんなわけで今年も、自由研究の季節がやってきます。

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