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1568 中学校理科実験デジタル資料集

2012年7月30日更新

現在、ある出版社から、中学理科の実験映像が収録されたDVDが発売されているはずです。(2012年の話で現在は終売のようです)

若い中学校の理科教員あるいは学生を対象に、理科の物理・化学分野について教科書に掲載されているレベルの基本的な実験についての、実験動画と実践事例編の文書をまとめたもので、今回、このシリーズでは実践事例編の中2化学を担当しました。「鉄を燃やしたときの変化を調べよう」「酸化銅を還元して銅を取りだそう」「化学変化に伴う熱の出入りについて調べよう」の3本です。

はずですと書いたのは、代理店のみの販売ということで、出版社のサイトでもこの商品の紹介はされていません。つまり、売っている痕跡が私からは見えないのです

しかも担当者の話によると、今度の学習指導要領の新規項目もすでに先倒しでやっているため、いまさら別にこのDVDはいらん、ということで、ぶっちゃけ、売れていないようなのです。

一方、このDVDの映像を使って、塾講師が中学理科の実験問題を解説する、という趣旨の別のDVDが作られており、それは出版社のサイトに紹介されて、直接購入もできます(こっちの方が売れていたらすっげー悔しい)。

この展開に微妙なものを感じて、この企画の責任者っぽいK氏の名前でググってみたら、ある事実にヒットしました。この人はN社の社長でもあった(今もそうかどうかは確認できませんが)ようです。

N社とは、昭和38年に創業、教育図書や専門書、そしてなぜか料理のテキストの出版、販売を専門としている出版社です。しかし、この会社には痛い思い出があったのです。

もう、10年近く前(注・2012年の10年前だから2002年頃)になるでしょうか。N社では中学校理科の先生向けの資料を以前から作っていたのですが、今度改訂版を作る、それもCD-ROM版にする、ということで、駆り出されました。で、自分もわざわざ原稿を書き下ろししたり、手持ちのワークシートをさらに改良して入稿しました。それでめでたく、十数枚のCD-ROMで構成される商品が完成し、販売にいたったわけです。

早速うちの学校に、売りつけるために営業が来ました。それで私は完成を知ったというわけです。少なくとも執筆者には見本CD-ROMがもらえるだろうと思い、買いませんでしたが、それ以降、見本CD-ROMはおろか、原稿料すらいまだいただいておりません。一度、N社から、執筆者が数百名に上るので遅くなっていますという詫び状が届きましたが、それ以来なしのつぶてで、肝心の原稿料はいただいておりません。

ちなみに、理科だけでなく、社会、数学で同じような企画が同時に走っていたようですし、2年ほど遅れて国語も販売されていたようです。さらに3年遅れて中学校体育・スポーツ教育の同様な教材が作られ、売られました。おい、新しいもの作るよりもすでに負債となっている原稿料払うのが先だろ!

噂では、原稿料をもらった人と貰ってない人がいたようです。もっとも、原稿料をもらった人が勝ち組かというと、すごく少なくてがっかりした、という感想を、たぶんその人の個人サイトで見た記憶があります。

もう法的には時効ですし、原稿料をいただいても少額のようですし、N社の原稿は頼まれてももう書かないつもりですからこの件はもういいんですが、ふと、思い出しました。ちなみに、N社は現在も存続していますが(※)、くだんのCD-ROMはもう販売していないようです。そちらもさっぱり売れなかったのかもしれません。
※旧ブログでこの時期を更新していた2012年の段階では存続を確認していますが、さすがに2024年7月現在はその存在を確認できませんでした。

しかし、今回のDVDの件がN社とつながってくるとは…。そういえば私が関わるきっかけも似ていました。K氏とN社の関係に気づいていれば、念を入れたか、断っていたかもしれません。次にK氏がらみの依頼で仕事があった時は…企画自体がないか、どうせ売れないもんな。

あ、そうそう。今回のDVDの原稿料はきちんといただいております。なので、これでよしとしますか。

2014年2月8日更新

中学校理科実験デジタル資料集。

せっかく完成してサンプルをもらったのに一向に売られる気配がないな、採算が取れずに闇に葬られたのかな…とすっかりあきらめていたら、いつの間にかサイトで販売されていました。(注・2024年現在ではサイトから削除されています。が、上述の塾講師が中学理科の実験問題を解説するDVDは、いまだに販売されています)

もしかしたら編集にかかわった他の先生に「先生、私たちのあのDVDどうしたでしょうね…」と『人間の証明』っぽく聞いてみたら、後日、「新指導要領(当時。つまりは平成20年改訂の指導要領)も理科はすでに先倒しで始まっているため、今更いらないので売れてないみたいだし、制作会社と販売会社が違うらしくてサイトに上げてもらえない」みたいな話が返ってきました。そんなわけであきらめていたのですが、もしかしたらその先生か、他の先生が担当者にもう一度せっついてみたのかもしれません(憶測です)。

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実験グループの先生は名前が出ているのに、ウチらCD-ROMでの実践事例グループは名前が出ないのは、別にいいとしても、定価99,750円のところ価格29,400円って、大胆な値引きとみるか、最初の価格設定が失敗だったとみるか…。

2018年5月追記

リンク先が変更されていたので修正しました。
ちなみに販売価格27,000円(消費税込:29,160円)となっていて、定価99,750円とはどこにも書かれていません。
99,750円で買った人はいたのでしょうか。

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