2180 研究授業講師 2021.6 3年次研修

3年次研修の研究授業。

3年生「化学変化と電池」
今回の指導要領で登場した金属イオンのところ。
亜鉛、マグネシウム、銅の金属になりやすさの実験を前時に終えて、その考察をするところです。

ということで、用意してきたスライドを見てみましょう。

1枚目のタイトルと2枚目の講師自己紹介は省略。

で、さっそく授業のことに入るのですが、この授業の前の実験である銀樹のところから始めます。

通り一遍の考察。

でも、生徒にはピンとこない。そこには飛ばされた前提があったから。それは、自転車の鍵とかマッチ箱とか言われるわかっている人は大切にしないけど、実はこれがないとわからなかったりするものなのです。

そして、銅がイオンになって銀が原子になったなら、最初から銅がイオンで銀が原子だった場合、何も起こらないということを確認します。

ところで、考察といえば、こんな話があります。
この実験結果だったら下に書いてある考察のように読み取れますが…不適切なの?

「課題」が何であるかによっては、「そこじゃない!」ということですよ。

今回の授業だったら、前回の実験からこんな課題になりそうです。

そうそう、「課題」ってどういうこと?「目標」とか「ゴール」、小学校なんかではよく「めあて」なんて使われていますが…

全国学力調査で「課題をかけ」という設問が…これは普段の授業でやってないとつらい。

授業に話を戻して、課題をどうやって解決するか、ざっくりした道筋を考えましょう。かっちょよくいうと「構想」ってやつです。

より具体的に、亜鉛、銅、マグネシウムの3つの金属で実験してみましょう。

ところで、このような課題解決のための構想をやらずに、ただただ教科書の実験ページに書かれた手順通りやるのを「クックブック(料理本)」という揶揄があります。つまり、何故それをするのかがわからないまま行い、とりあえず教科書に書かれている結果どおりになればよしとする、というやり方への批判です。

そうならないために課題解決のための構想を練ることが大切になってきます。

が、ここで冒頭の銀樹の実験が意味をもってくるのです。結局今回の実験は2種類の金属を使った銀樹と同じ実験を3種類の金属を総当たり戦でやっていることにすぎません。つまり一つ一つの試合自体は、銀樹の時と全く同じなのです。だとすれば、課題解決への取り組みがわかりやすくなってきました。

さらに、銅より亜鉛の方がイオンになりやすい、亜鉛よりマグネシウムがイオンになりやすい、と分かったところで、銅とマグネシウムを比較させようとすると、どうなるか予想がつきますよね。それができるようにさりげなく銅とマグネシウムを最後に回す細やかな仕掛けよ。

3年生だし、探究の過程も振り返ってみようか。

「振り返り」って、どう振り返らせるかが大事。特に、新しい疑問が出るのは主体的に学習に取り組む態度の現れではないでしょうか。

主体的に学習に取り組む態度ってことで、評価になだれ込みます。
今回の評価は、ここだよね。一昔前の指導案だと、当時は4観点の各観点ごとに目標と評価を設定していたことが普通でしたが、授業(指導)しながら生徒数×4観点の評価をして記録するなんて現実的に無理な話ですよね。

働き方改革の流れもあり、1回の授業で評価は一つで十分。単元全体で3観点をバランスよく評価していきましょう。なお、指導に生かすだけで、記録せず総括(生徒にとっては「成績」)の材料にしない評価というのもあります。たとえば3年生の実験で机間指導中にガスバーナーの使い方がおかしい(いたずらとかしてるのではなく)生徒を見つけたら指摘して正しい方法で操作するように指導するよね。でもいちいち「こいつは間違えた」って記録しないんじゃないかな。指導して正しくできるようになったのならなおさら。

他にもポイントがあります。2月の研修会の資料を流用

あと指導案の話もしておこう。特に指導観のところ。

生徒観に、「理科に興味がない生徒がいるので工夫が必要である」とか書いたら、周囲は「本時ではどういう工夫をされたのですか」と質問するのがお約束。そして授業者がその工夫をとうとうと語るのが様式美。なので特に工夫を凝らしてないのにスペースを埋めるためにこんなこと漫然と書いていると痛い目にあうぞ!

最後に3年目の先生方へのメッセージ。イエーイ、平成7年度江東区立小中学校の初任者のみんな、見てる~?

コメント

タイトルとURLをコピーしました