1748 異形の美学 東京大学総合研究博物館(4) 

 右巻きと左巻き。巻きの中心から中心線が外側に伸びていく中で右側に曲がると右巻き、左側に曲がると左巻きです。
 なお、口がある方が前、足がある方が腹、内臓が偏っている方が背です。

ユーポストリコセラス ジャポニカム

 巻貝は左巻きか右巻きかのどちらかに統一されていることが多いです。巻きが違うと位置的に交尾ができず、繁殖できないためです。
 これに対しアンモナイトは「交接」(精子の詰まったカプセルを、メスの外套膜の中にある輸卵管にくっつける)という方法で生殖するため、交尾姿勢は関係ありません。なのでどちらでもアリです。

リュウエラ リュウ

 どうもアンモナイトはプランクトンを食べていたようです。アンモナイトの歯舌化石にプランクトンの塊がありました。

スカラリテス スカラリス


 また、現生のオウムガイも速く泳ぐことはできなかったので、アンモナイトも速く泳げなかったと言われています。

アイノセラスパウシコスタータム

ということでアンモナイトはデボン紀から白亜紀まで1万種以上あります。

ムラモトセラス エゾエンゼ

巻貝やアンモナイトがらせんを巻くことで、前の殻と後の殻がくっつくので硬くなるというメリットがあります。

ノストセラス ヘトナイエンゼ

 ということで、化石クラスタのみんな。悪いことは言わない。見に行こう!絶対満足するから。
ここに写真で紹介した化石もいろいろな角度から、そして直接見てみたいし。少なくとも「金返せ!」とはならないはず。だって入場無料だし。
 2025年3月7日[金]まで。期間中にもう一度行きたいけど、10月26日の菱川法之氏の講演会、よりによって土曜出勤が入って行けない…(号泣)

特別展示 異形の美学−菱川法之博士 究極のチョウ&アンモナイトコレクション

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Posted by rikaniga