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0007 【生物の観察と分類の仕方4】生物の観察(4) 双眼実体顕微鏡

1年で双眼実体、2年で普通の顕微鏡

 双眼実体顕微鏡は、「双眼」で観察物を立体的(実体)に見ることができます。
 倍率は20~40倍と、普通の顕微鏡にくらべるとそれほど拡大できません。それでも、普通の顕微鏡と違い、透過光ではなく反射光で観察しているので、光を通さない物体でも観察することができます。また、実物と覗いて見える像では、上下左右は変わりません。
 そう考えると、倍率は低いものの、普通の顕微鏡に比べて、操作が簡単で(反射鏡を調節して鏡筒に光を入れたりする必要もないし)、手軽に様々なものが観察できることもあり、29年告示の指導要領下では、1年生で双眼実体顕微鏡を、2年生で普通の顕微鏡を使うというすみわけがなされるようになりました。
 ここでは「普通の顕微鏡」と書きましたが、「普通の顕微鏡」というのも「双眼実体顕微鏡は普通のじゃないのか!」といわれそうですが、片目でしか使えない、透過型のあの顕微鏡のことです。双眼実体ではないあのタイプの顕微鏡を何と言ったらいいのか、なかなかいい言葉が見つかりません…。

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双眼実体顕微鏡の操作法

各部の名称

まずは各部の名称をみておきましょう。

使い方

1. 両目の間隔に合うように鏡筒の幅を調節し、左右の視野が重なるようにしましょう。
いちばん近づけたときと遠ざけたときのようすです。

2. あわせて、粗動ねじを緩め鏡筒を上下させてだいたいのピントを合わせましょう。

3. 右目でのぞきながら微動ねじでピントを微調整します。

4. 接眼レンズを見ると、左側だけ目盛りがついています。これは視度調節リングといいます。
この視度調節リングを回すと、左側だけピントが変えることができます。これにより、左右の視力に差があっても、この視度調節リングで見え方の差をなくすことができ、左右両方の目でいちばんピントの合った状態で観察することができるのです。
視度調節リングを回して左右の視力差を調整しましょう。場合によっては微動ねじで調整するとよいですが、これで左右ともベストな状態で観察ができます。

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さらに使いこなそう

ステージ

 ステージの円い板は、片面が白、もう片面が黒になっています。大きなオセロのようですね。観察時の背景として、見やすいほうの色の面を使いましょう。

レンズの倍率の確認法

 例えばこの場合、接眼レンズは10倍、対物レンズは2倍ということで、20倍に拡大されます。

対物レンズを下からのぞいてみました。当たり前ですが、左右2つ並んでいます。

2024年6月25日にコメントを頂いた方へ
 投稿者名が実名らしき名前でしたのでコメントの返信ではなくここに表示させていただきます。
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