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0241 凸レンズでできる像

 光学台を使って、凸レンズ(焦点距離f)による物体の像ができるときに、物体-凸レンズ間の距離a(cm)と凸レンズ-スクリーン(像)間の距離b(cm)の関係や、できる像の種類や向き、大きさについての規則性を見いだす実験では、独立変数としてaの値を2fとfで切って、「2fより大」「2f」「2fとfの間」「f」「fより小さい」という5つに分けます。
 そして結果を表にまとめると、次のようになります。ちなみに「像の大きさ」は実物に比べて、の話です。

この表を暗記するのはナンセンスですが、

a>2f、a=2f、2f>a>fの倒立実像の3パターンについては、aとbの関係性については、
(1) a=b=2fでバランスが取れている
(2) a,bのどちらか一方が2fより大きくなると、もう一方は2fより小さくなる
といえます。

さらに、像の大きさは
(3) bが大きければ大きいほど、像は大きくなる。
(4) b=2f のとき、実物と同じ大きさ
です。これはbが凸レンズとスクリーンの距離であることから、遠ければ遠いほど大きくなるのも納得できるかと思います。

また、この5つの場合分けのうち、最初の3つをまとめて、単純にaとfの大小関係、すなわち「a>f」「a=f」「a<f」とわけると、また見えてくるものがあります。
バランスのとれたa=fで像はできない、aがfより小さい、つまり近づけると正立の大きい像ができる。これが虫眼鏡による拡大ですね。一方、aがfより大きいと、スクリーンにさかさまに映る実像となります。

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