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0374 塩化アンモニウムの結晶

今度また品川区の研究授業の講師に行くのですが、事前に頂いた指導案では、火成岩の学習で、斑状組織と等粒状組織の違いを塩化アンモニウムでやる実験を紹介していたので、追試してみました。

従来はサリチル酸フェニルやミョウバンを用いることが多いのですが、塩化アンモニウムも再結晶の実験にはもってこいです。実際に「イラストでわかるおもしろい化学の世界」でも塩化アンモニウムの結晶を析出させる実験がありました。

①お湯10mLに塩化アンモニウム4.0gを入れて無理やり溶かします。
②それとは別に、お湯の入ったトレイと氷水が入ったトレイに、それぞれシャーレを浮かべます。
③①の塩化アンモニウム水溶液を②の2つのシャーレに半分ずつ入れます。
左がお湯、右が氷水の入ったトレイ。氷水に入った方が急激に冷やされるのでさっそく結晶が出てきます。

その後氷水で急激に冷やされた方は、ずっとこんな感じでした。

一方、お湯に浸かった温かいシャーレでゆっくり冷やされた方はというと、結晶ができましたよ。ちなみに結晶を見てウニという斬新な意見が。その発想はなかったわ。

これを双眼実態顕微鏡でのぞきながら結晶の成長を観察できると感動的。

氷水で冷やした方は、急激にマグマが冷やされてできた火山岩をみたてたもので、結晶が小さいままの斑状組織、お湯の入った方は、マグマがゆっくり冷やされてできる深成岩ををみたてたもので、結晶が大きくなる等粒状組織のモデルです。

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