0441 東海大学自然史博物館(10) 岩石

赤色チャート
 赤石岳の山頂をつくるシリ力(珪酸)質で硬い岩石で、とても小さなシリ力(珪酸)の殻の放散虫化 石がたくさんふくまれています。このことから、赤色チャートは深海底に現在分布する赤色泥がかたまったものと考えられています。

泥岩
臼亜紀後期(今から約1億年から6500万年前)に深い海底で泥が堆積したものです。
泥岩ははがれるるように割れると頁岩と呼ばれ変成作用により粘板岩(スレート)、千枚岩、結晶片唇という変成岩になります。

緑色岩
火山岩や火山灰のかたまった岩石で、みどり色をしていたことから緑色岩とよばれます。海底火山とその周辺でてきた岩石でしばしば赤色チャートにともなって分布します。


砂岩
赤石山地の地層は、九州から四国、紀伊半島と日本列島の西側の太平洋側に連続して分布する、おもに砂岩と泥岩からなる地層(四万十累層群)からなります。この地層はおもに白亜紀後期(今から約1億年から6500 万年前)に深い海底で堆積したものです。


上流の川原の礫

中流の川原の礫

下流の川原の礫と砂

ダケカンバとコナラの年輪

貝化石が密集した地層
この標本は、今から200万年前の海にたまった地層の塊で、掛川市遊家から採集したものです。
砂の中に礫とともにた<さんの貝がきっしりつまっていて、一部貝殻はとけて中の砂に貝殻の模様が残っています。この貝殻は嵐のときに浅い海底で貝殻が吹き寄せられてたまったものです。地層となったあとに、地下水や 雨水で貝殻の石灰がとけてまわりの砂をセメントのように硬くかたまりました。

掛川の貝化石
静岡県掛川市には、今から200万年前の海でたまった地層が広く分布していて、その地層からはしばしば貝の化石がたくさん発掘されます。この標本は掛川市本郷から採集したもので、砂の中にたくさんの貝がぎっしりつまってます。この砂の地層は水深20m~50mの海底でたまったものですが、ふくまれる貝にはそれより浅いところにすむ種類が多いことから、嵐のときに海底の流れで吹き寄せられたと考えられます。

イタヤガイ

ハイガイ

オパール ブラックライトにあてると…

虎目石
産地南アフリ力 曹閃石とよばれる繊維状の結晶を石英がうめた鉱物で、鉄分が酸化することによつて金褐色をしめします。

めのう

鶏冠石

褐電気石
産地オーストラリア 褐色の電気石。電気石は花こう岩などの深成岩の中にできる鉱物で、摩擦すると電気を生じます。

曹灰長石
産地 たいていの岩石の中にふくまれている長石の一種で、大きな結晶は深成岩や変成岩にできます。

紫水晶

黄鉄鉱 産地:ペルー

隕鉄
Siderite (Octahedrite) 隕鉄は鉄とニツケルの合金でとても重たく、大気圏突入時に表面がこげて黒色をしています。この 標本はアメリカのアリゾナで1891年に発見され ました。

石鉄隕石 Siderite (Pallasite) この石鉄隕石は、隕鉄(銀の部分)とカンラン石の結晶(黄色の部分)からなっています。この石鉄隕石はチリで発見されたものです。

ウィドマンステッテン模様
隕鉄の断面を酸で腐蝕するとこのような格子模様がみられます。これは、高い圧力でだんだんと冷やされた時にできるもので、隕鉄が惑星の内部でてきたことを暗示しています。

緑柱石 産地ブラジル
花こう岩など深成岩の中にできるアルミニウム珪酸鉱物の一種。緑色透明なものを工メラルド、青色透明なものをアクアマリンといつて宝石になります。

これにて自然史博物館は終了!

聖地巡礼

Posted by rikaniga