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0490 【化学変化04】化学変化4 化学反応式(前編)

元素記号という文字で書かれた、化学式という単語を使って、「こういう化学変化が起きたよ」と表現する文を作ることができます。

教科書などでは,ではさっそくと化学反応式をつくる手順を説明していますが、意味を納得してもらいながら進めたいので急がば回ってみたいと思います。

この書き方を説明する前に,化学変化の本質、すなわち、化学変化って結局どういうものなのか、を知っておきましょう。

それで思い出して欲しいの3つあった原子の性質の2つめ。
②化学変化のとき、原子はなくなったり、新しくできたり、他の種類の原子になったりしない。*1
 端的に言うと、「増えない、減らない、変わらない」ということ、

ということはですよ、黒い酸化銀が白い銀と気体の酸素になったところで、液体の水が気体の酸素と水素になったところで、1個1個の原子自体はな~んにも変化していないということ!

じゃあ、あの変化は原子でいうと何が変わったのか。一言で言うと、原子と原子の結びつき方(関係)が変わったということ。

「ねえ知ってる、銅くんとつきあってた酸素ちゃん,別れたんだって~」
「え!どうして、お似合いだったのに!」
「それがね、イケメンの炭素いるじゃない。酸素ちゃんが一目惚れして駆け落ちしたのよ!」
「まじ?!銅くん、一人になっちゃって、かわいそ~」

これも、今後学習するある化学変化をイメージした会話ですが、銅と酸素がつきあっていて炭素が一人だったのが、炭素と酸素がつきあって銅が一人になりました。ここでカップルが変わってはいますが,銅くん、酸素ちゃん、イケメンの炭素の3人が登場人物であることには変わりがありません。決して銅くんが、イケメンの炭素に変身したわけではないのです。

化学変化も同じ、原子そのもの、もっというと原子の種類と数は変わらず、原子と原子の結びつき方が変わっただけなのです。

ほら、水の電気分解では水素と酸素ができましたが、水分子は酸素原子と水素原子でできていますよね。そして分解してできる水素分子と酸素分子はそれぞれ水素原子と酸素原子でできています。

 登場人物としては酸素原子と水素原子の2種類で、くっついていたのが別れたわけです。

えっ!?でも…と、ここで戸惑った人、正解!

酸素原子の数が水分子は1個なのに、酸素分子は2個だよね。「増えない 減らない 変わらない」なのに増えてるじゃん!

ここで一計を案じるのです。
…が、一計を案じてできる肝心の化学反応式を作る手順は、また明日。

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