光合成の原料に二酸化炭素が必要だということを確かめる実験、あるよな。
石灰水使ったりBTB使ったりするやつ。
あの実験、ちょっとアレンジして、植物の呼吸に使えるんじゃね?と思い立った。
すなわち。
Aセット
2本の試験管を用意し、そのうち1本にはタンポポの葉を入れる。そして両方の試験管にゴム栓をする。
(光合成の実験の時と違い試験管に息をふきこまない)
Bセット
2本の試験管を用意し、そのうち1本にはオオカナダモの葉を入れる。そして両方の試験管にBTBを加えて青くなった水を入れ、ゴム栓をする。(光合成の実験の時と違い、BTB液を入れた水に息をふきこんで黄色くしない)
水道水は中性とは限らない。東京の水道水のpHは、平均7.6(6.8~8.1)なのだそうですが、BTBの変色域は6.0から 7.6なので、pH7.6の平均的な東京の水道水はBTB液は完全に青になるというわけだ。
AセットとBセット
それを箱に入れ
暗い中で一晩過ごしていただきます。
さてどうなるか。
2日後。
オオカナダモの入っている方が少し緑がかってきたかな。
5日後。
2日後に比べて色が薄くなっているだけじゃね?
BTBが分解してしまったのだろうか。ということでBTBを数滴ずつ滴下してみた。
黄色かというと微妙だけど、でも違いはわかる。BTBはこのくらいにしておこうか。
では、Aセットの方に石灰水を入れてみよう。
こちらは、明確に確認できた。
これなら5日も放置しなくても良いのでは…
ということで、3本の試験管にそれぞれ新しいタンポポの葉を入れてゴム栓をする。これをまた暗いところに入れておこう。
BTBの試験管はついでというか巻き添えということで実験継続。
1日後、2日後、3日後とやってみようと思ったのですが…
1日後、翌日の時点でもう石灰水が白濁。これなら授業でも使えるじゃん!
かたや6日目のBTB。比較すれば黄色っぽいけど単体で見たらいまいち。
ここで実験終了。試験管から取り出したオオカナダモは腐卵臭がしました。
石灰水はダイレクトに二酸化炭素と反応するから少量の二酸化炭素でも白濁します。それに比べると、発生した二酸化炭素が水に溶けてもともとアルカリ性に傾いている水道水をBTBが完全に黄色くなるpH6.0にまでもっていくのははるかにきつい(大量の二酸化炭素が要る)のかもしれません。
ということで、光合成と同じやり方で植物の呼吸を調べる実験、BTBでは厳しいけど、石灰水ならぜんぜんアリでした!
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