いきなりですが、質問です。
電流ってなんでしょう。定義を教えてください。
なんだろう…と思って、中学校の理科の教科書をのぞいてみると、書いていないんです。
それから、「電気」という言葉もありますね。
ついでに質問。
「電気」と「電流」の違いは?
「電気」=「電流」?
もし同じだったら、分けて使う必要はない。でもなんか分けて使っている感じがする。だから却下。
だったら「電流」は「電気の流れ」としてOK?
いいような気もするけど、でも、なんかそれは孔明の罠のような気もするし…
ということで、中学2年の物理分野「電流とその利用」。
この単元は、授業をやって定期テストをすると、いつも満点を取る生徒が他の単元のときより多いのです。別に、この単元だけ易しく問題を作っているわけではありません。その証拠に、平均点そのものは他のときと大きく変わっていないのです。
で、満点を取る生徒に話を聞いてみると、当たり前ですが、きちんと理解していて、難しいと感じていません。
しかぁし、その一方で、「電流がいちばん苦手」という生徒もいて、成績の格差社会ができやすい単元です。
この差はいったいなんなのでしょうか?
居眠りや忘れ物などの授業態度に難がある、あるいは小学校レベルの算数(計算)ができない、などの「そりゃ電流の単元とか理科とかそういうレベルの問題じゃないだろ」ということに原因がないとすれば(たいていはこっちなんですがorz)、小さくていつも軽く扱われてしまうのだけれども、実は意外に大切でそれがないと苦労するという、まるで自転車のカギのようなところが電流単元にはいくつかあって、そこをきちんとおさえることができたのか、それともスルーしてしまったのか、が運命の分かれ道になっているのではないか、と思います。
その自転車のカギを確認しながら、これから「電流とその利用」の単元を解説していきます。
おもしろいと感じるか、不思議と感じるか、何か間違っていると感じるかわかりませんが、電流の定義がきちんとできなくても、「電気」と「電流」の違いが説明できなくても「電流とその利用」の単元はばっちりマスターできます。なぜならそれらは、自転車のカギではないからです。
「電流」と「電気」ってどう違うの…そんなところを気にしていて自転車のカギをなくしてしまうことこそ、巧妙にしくまれた孔明の罠なのかもしれません。。。
※これは旧ブログで2010-08-24に更新した記事です。
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