0012 【生物の体の共通点と相違点01】植物の体の共通点と相違点(1) 花のつくり
いろいろな花の共通点は?
外へ出てみると、形も色も様々に、いろいろな花が咲いているのを見ることができます。
それはもうさまざまな花がありますが、そんな花のつくりはどうなっているのでしょうか、花に共通するものってあるのでしょうか。
課題:花には共通するつくりがあるのだろうか
花を解剖(分解)して調べよう
花のつくりを調べるために、実際に花を解剖(分解)してみましょう。
ツツジの花の解剖(分解)

外側から分解して出てきたものを左から並べてみました。
それぞれの部分の名前は外側から がく、花弁、おしべ、めしべ
といいます。
花弁は以前は中学理科でも「花びら」とも呼ばれていましたが、現在は「花弁」で統一されています。
クサノオウの花の解剖(分解)
花が一種類だけじゃ足りないと思い、もう一つ花を用意してみました。クサノオウというケシ科の花です。小さくてかわいらしかったので、これにしてみました。
そしたらですよ、あらやだ奥さん、がくがないんでやんの。
ケシ科の植物は花が咲く時にがくが落ちてしまうんだそうです。もう、ガクッときました。
しかも毒があるみたいだし。(そういえばクサノオウを触れた指先がなんかピリピリと…まさか…)
2つの花を比較して考察
ツツジとクサノオウ、2つの花の花弁を並べてみました。すると、違いが見られますね。
ツツジのように合わさった花弁をもつ花なので、合弁花(ごうべんか)
クサノオウのように1枚ずつ離れた花弁をもつ花は離弁花(りべんか)といいます。
それからチューリップ。これはマリリンという品種ですが、見やすいから選んだだけで、チューリップならなんでもいいです。
ここでの注目は花弁とがくです。ツツジなどのがくのイメージは、花弁の外側で小さく支える目立たないやつって感じですが、花によってはカラフルで花弁よりも目立つがくなんてのはザラにあるのですよ。(興味を持った人は調べてみよう)
おしべの先端はやくといって、花粉が中に入っています。
一方、めしべの
先端は柱頭(ちゅうとう)です。
ねもとのふくらんだところは子房(しぼう)と呼び、なかに胚珠(はいしゅ)が入っています。
そうでない花もある
なお、植物の世界は広くて、こんな花ばかりではありません。
例えば小学校で学習したヘチマやカボチャ、つまり雄花、雌花がある植物は、雄花にはめしべがないし、雌花にはおしべがありません。さらに、イネはおしべ、めしべはあるものの、「花弁」も「やく」もありません。代わりに頴(えい)という特殊な形をした葉がおしべとめしべを包んでいます。
このようながく、花弁、おしべ、めしべという花の四要素がそろっていない花を不完全花といいます。(そろっている花はもちろん完全花です)
まとめ
まとめると、だいたいの花にはこんな共通したつくりがあります。
結論:多くの花には外側から、がく、花弁、おしべ、めしべ というつくりがある。
突然、用語が大量に出てきたので整理しておこうね。
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