だ液をデンプンに加えて,デンプンが麦芽糖などに変化することをヨウ素液、ベネジクト液を使って調べてみよう。
まず、デンプン液とだ液の用意。
デンプンは溶性のもの1gをお湯300mLに溶かしてみよう。
だ液は、口の中に脱脂綿を加えて1分待ち、脱脂綿をビーカーに入れて中に水を少量入れる。
2本の試験管A・Bを用意して
試験管A は うすめただ液2mL+デンプン溶液10mL
試験管B は 水2mL+デンプン溶液10mL
を恒温槽に入れて37.0℃でセット。

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その後、Aの試験管の中身の半分を別の試験管Cに取り分ける。Bの試験管の中身の半分を別の試験管Dに取り分ける。
A・Bにヨウ素液を加える。
すると、だ液の入っていたAはもとのヨウ素液の褐色のまま。水の入っているBが青紫になります。
もともとデンプンが入っていたのですから、青紫になって当たり前。なのにだ液の入ったAは、反応がありません。
つまりAはデンプンがなくなったということになります。
C・Dにはベネジクト液を加えて加熱する。
左の画像:加熱前 右の画像:加熱後
すると、だ液の入っていたCは赤褐色に変わり、やがて沈殿します。水の入っているDは変化しません。
ベネジクトは麦芽糖やブドウ糖などの還元糖があると赤褐色の沈殿を生じます。つまりCは還元糖が検出されたけど、Dはさにあらず。

以上より
だ液を入れた方はデンプンがなく、還元糖ができていました。
一方、水だけの方はデンプンはあったが,還元糖はなかった。もともと、デンプンだけ入れて還元糖は入っていなかったため、当たり前の結果となりました。こちらが対照実験ですね。
ってことで、だ液によってデンプンがなくなり還元糖ができた。デンプンが還元糖に変わったと考えることができます。
以前は「デンプンが糖に変わった」という表現が一般的でしたが、「デンプンだって多糖類だけど糖じゃん」という至極もっともなツッコミが入り、平成24年版の教科書から「ブドウ糖や麦芽糖などに分解された」などちょっとモヤッとしたいい方になっています。ここでは、ベネジクト液が反応する物質がブドウ糖や麦芽糖などの還元性のある糖(還元糖)であることから、中学理科のスタンダードではありませんが、あえて「還元糖」ができたという表現にしています。ただし、一部の参考書や学習サイトではいまだに「デンプンが糖に変わった」と表現しているところがあるので気をつけましょう。
さて、ふと思い立って,デンプン溶液の代わりにデンプンのりはつかえないかということで、
ヤマトのりを使ってみました。(フエキのりでもやってみたかったのですが手元にありませんでしたorz)
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これを1cmくらいひねり出して100mLの水に溶かしてみました。
で,同様に実験したところ、ヨウ素液はOK。
ですがベネジクトがいまいち。デンプン濃度が薄くて、糖が反応するほど発生しなかったのか、はたまたデンプンが還元糖以外の物に変わったのか。いずれにしろ、生徒実験では使わない方が良いかもしれません。
ところでこのベネジクト液のラベルを見てくれ こいつをどう思う?
(ラベルの試薬名の下のらんが)すごく…まっさらです…
取扱注意事項もただ「1.試験研究用以外には使用しないでください。」のみ!すがすがしさを感じるのは私だけでしょうか?
なお、ベネジクト液は色から分かるように銅を含んでいるので、使用後の液は廃液として回収します。(下水に流さないように!)





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