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0604【動物の体のつくりと働き02】生命を維持する働き2 実験「唾液のはたらき」の計画

さて、前回、唾液のはたらきでデンプンが麦芽糖などになるという話をして、それを確かめる実験をしようということになった。
それはいいのだけれど、どうやって実験したらいいのだろうか。
実験の計画を立てよう。

目的は
唾液によってデンプンが麦芽糖などになることを確かめる。
ようござんすね。

「唾液によって」、つまり唾液による犯行だということを証明するわけだから
1.唾液があると、デンプンが麦芽糖などになる。
2.唾液がないと、デンプンが麦芽糖などにならない。
の2つの実験をする必要があるわけだ。2つ目の実験がないと唾液がなくても、勝手にデンプンが麦芽糖などになる可能性を否定できなくなる。だから1つ目の実験と唾液のある・なしだけ条件を変えた実験を行う。この2.の実験こそがかの有名な「対照実験」だ。

んで、「デンプンが麦芽糖などになる」ことを確かめるには、
ア.デンプンがなくなったこと
イ.麦芽糖などができたこと
の2つを確かめることになる。

デンプンの有無を確かめるには、ヨウ素液でいけるね。
麦芽糖などの有無を確かめるには、どうしたらよいのだろう。
テッテケテッテーテーテーテー「ベネジクト液~!」

これ、きれいな青い液なんだけど、麦芽糖が入ってると加熱すれば赤褐色の沈澱ができるんだ(右)。入ってないときは加熱しても水色のまま(左)。つまり麦芽糖があるかどうかを調べることができるんだ。

ということはだ、4本の試験管が必要なのわかるかな。
1ア 唾液を入れたやつでデンプンを調べる
1イ 唾液を入れないやつでデンプンを調べる
2ア 唾液を入れたやつで麦芽糖を調べる
2イ 唾液を入れないやつで麦芽糖を調べる

もし、本当に唾液によってデンプンが麦芽糖などになるのなら4本の試験管はそれぞれどうなるか。

唾液を入れたやつはデンプンが麦芽糖に変わるのだから
1ア 唾液を入れたやつでデンプンを調べる  … デンプンはない(褐色のまま) 
2ア 唾液を入れたやつで麦芽糖を調べる  … 麦芽糖がある(加熱すると赤褐色の沈澱)

一方唾液を入れないやつはデンプンのままだから
1イ 唾液を入れないやつでデンプンを調べる  … デンプンはある(青紫色に変わる) 
2イ 唾液を入れないやつで麦芽糖を調べる  … 麦芽糖がない(加熱しても水色のまま)

ということになるわけだ。
あと、唾液は体温付近の温度でないと仕事しないので、4つの試験管は37℃程度に保温しておくことも必要だね。

ま、細かいことは次の実験を乞うご期待!

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