0613 【動物の体のつくりと働き07】生命を維持する働き07 呼吸のはたらき
私たちは、鼻や口から息を吸ったり吐いたりしています。さあ、今日のイラストは看護roo!さまの独壇場です。口すぼめ呼吸のイラスト
このとき、吸気(吸う息)と呼気(吐く息)で、その成分を比較してみると、次のようになります。
吸気は吸う前の息ですから、空気の成分そのものです。
ちなみに空気の成分で二酸化炭素が0.03%なのは少し古い資料。新しい資料は二酸化炭素の増加を受け、0.04%になっています。
呼気は吸気に比べ、酸素が減って、二酸化炭素が増えています。
すわなち、体の中と外の間で、酸素や二酸化炭素などの気体(ガス)を交換しています。この、体の中と外でのガス交換こそが呼吸です。
呼吸をする目的は、以前、細胞呼吸について学習しましたが、細胞が栄養分からエネルギーを取り出すために行うのでしたね。このとき酸素が必要で、エネルギーを取り出した後は二酸化炭素が出るのでした。
そうすると、細胞がエネルギーを取り出し続けられるために、体の外から酸素を仕入れ、体の外へ二酸化炭素を捨てる必要があります。でも、どうやって?
課題:細胞と体外の間では、どうやってガスを運んでいるのだろうか
このガス交換のやり取りを体外としているのが肺で、鼻や口から肺までの範囲で行われている呼吸を肺呼吸(外呼吸)と呼びます。
細胞呼吸(内呼吸)と肺呼吸(外呼吸)の関係はざっとこんな感じです。ガス交換のイラスト
では肺呼吸(外呼吸)に関わる呼吸系のつくりと働きを見ていきましょう。気管・気管支と肺のイラスト
鼻や口から入った空気は気管に入り、さらに枝分かれした気管支へ進みます。気管と気管支のイラスト※着色あり
気管支の先が肺ですが肺のイラスト※着色あり
肺には、気管支の先にある肺胞があります。肺胞1つの直径は約0.2mmで、周りを毛細血管に取り囲まれています。気管支と肺胞と毛細血管 のイラスト※着色あり
そして肺胞の内側と全身の細胞につながる毛細血管の間で、酸素と二酸化炭素のガス交換を行っているのです。
肺胞がブドウのような形をしているのは、表面積を広げ、たくさんの毛細血管に取り囲まれ、ガス交換を効率的に行うためです。肺胞でのガス交換のイラスト※着色あり
この図で赤く書かれている血液は動脈血といわれる、酸素を多く、二酸化炭素を少なく含む血液、青く書かれている血液は、静脈血といわれる、酸素が少なく、二酸化炭素を多く含む血液です。
肺胞では、酸素が少なく二酸化炭素が多い血液から、二酸化炭素を取りのぞき、代わりに酸素を入れる、ガス交換をするのですね。
結論:体外から鼻や口→気管→気管支→肺胞 と吸い込んだ空気が流れ、毛細血管から二酸化炭素と酸素を交換し、血管をとおって血液の流れで細胞でガス交換をする
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