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0609 【動物の体のつくりと働き05】生命を維持する働き05 三大栄養素の消化

消化管と消化器官

 小学校でも簡単にやっているので後回しにしてしまったのですが、消化器官についてみていきましょう。

 食べ物の通り道は、口から始まり、食道、胃、小腸、大腸とつながって体外に出ます。この一本になっている管を消化管といいます。この消化管に肝臓や膵臓(すいぞう)などのサポートスタッフを加えたものが消化器官です。
 ※消化「管」、消化器「官」、漢字が違いますので注意しましょう。
看護roo!のイラストに加筆しました。

 中学校では登場しませんが、脾臓(ひぞう)も消化器官に含まれます。しかし、脾臓の役割は、血液中の古くなった赤血球をこわすはたらきや、抗体を作るはたらき、新しい血液をためるはたらきなどで、消化とは直接関係しません。

いろいろな生き物の消化について知る|胃の不思議な働きの科学|エーザイ株式会社

まじか?コイとかは胃がないらしい。(CARP_SYOKAKIKAN of MCF Japan)

エネルギー産生栄養素

 家庭科で学習しているかもしれませんが、エネルギー産生栄養素は炭水化物タンパク質脂肪です。ちなみに「三大栄養素」とも言いますが、「エネルギー産生栄養素」の方がナウい言い方です。
 炭水化物は文字通り炭素と水が結びついてできており、デンプンやブドウ糖など糖類がその仲間で、エネルギー源として使われます。
 タンパク質は、体をつくります。ヒトの体を作る物質でで水の次に多いのがタンパク質です。
 脂肪は体内でエネルギー源であり、体を作る物質でもあります。

炭水化物の消化

 デンプンも麦芽糖やブドウ糖も炭水化物です。デンプンは例の「六角形」が何百個もつながっている物質、麦芽糖は2個つながっている物質、ブドウ糖は1個だけの物質です。ここではデンプンをもとにみてみましょう。
 
 まず、口の中。唾液アミラーゼによって麦芽糖などに分解されます。このはたらきは食道でもひきつづき行われますが、胃に入ると強い酸性のため、中性付近でないと働かないアミラーゼの仕事はここでおしまいです。
 ところが小腸で膵液から出るアミラーゼや、マルターゼ、小腸の壁から出るマルターゼなどの消化酵素の働きにより、見事「六角形」が1個だけのブドウ糖に完全分解します。
 マルターゼは麦芽糖(マルトース)を二分子のブドウ糖(α-グルコース)に分解する酵素です。
 デンプン以外ではスクロース(ショ糖)は腸液のスクラーゼによってブドウ糖と果糖(フルクトース)に、ラクトース(乳糖)は腸液のラクターゼによりブドウ糖とガラクトースに分解されます。

タンパク質の消化

 タンパク質の消化は胃から始まります。胃液中のペプシン、さらに膵液中のトリプシンなどの消化酵素はたらきで、アミノ酸に分解されます。
 もう少し詳しく言うとタンパク質がペプシンで分子量の小さいプロテオース,さらにもっと低分子量のペプトンとなり、膵液のトリプシン、腸液のアミノペプチダーゼなどにより炭水化物におけるブドウ糖のように完全にバラバラにされたのがアミノ酸です。

脂肪の消化

 脂肪の消化は、胆のうから出させる胆汁や、膵液中のリパーゼによって脂肪酸とモノグリセリドに分解されます。なお、胆汁には消化酵素は含まれていませんが、脂肪の消化を助け、吸収を促進する働きがあります。
 もう少し詳しく言うと、脂肪は水に溶けにくいのですが、そうするとさすがのリパーゼも消化ができません。そこで胆汁が脂肪を乳化して水に溶けやすくするのです。 そうすれば膵液中のリパーゼが水に溶けた脂肪を分解できるのです。
 ちなみに胃からもリパーゼが分泌されるのですが,量は少なく,最適 pH も5なので,pH 1~2の胃液中では脂質はほとんど作用を受けないそうです。だったら別に胃から分泌しなくてもいいのに…。それともなんか他に意味があるのかな。

この辺りは細かくやるときりがないのですが、中学理科の分際でどこまで詰め込んで覚えさせるか(←あえてこういう言い方をさせていただきます)は非常に悩ましいところです。

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