冬の草津などの温泉地で、向こうが見えにくくなるくらいの霧が発生することがあります。
課題:霧はどのようにうしてできるのだろうか。
この冬の草津の例なんかを見ると、温泉の温かいお湯と、雪の降るような寒い気温が気になります。そして空気中の水蒸気が露点まで冷えると、水滴に変化するのでした。
だとすると、冬の温泉の霧も、温泉の水面近くでは温泉からの熱と水蒸気で空気は温かく水蒸気を多く含んでいるはずです。
それが冬の寒い空気に触れたとしたら…
ということで、ぬるま湯を少しだけ入れたビーカーの
上に、氷を入れたペトリ皿を置きました。
するとビーカーの中が白くなります。
うごめいている様子は、動画で見たほうがわかるかな。
おわかりいただけただろうか?
そう、霧は暖かく湿った空気が冷たい空気と出会うことで、暖かい空気に豊富に含まれていた水蒸気が、冷たい空気に冷やされて露点を超えてしまい、水滴となって空中をうごめいているものなのである!
結論:霧は水蒸気を含んだ温かい空気が冷たい空気で冷やされてできる。
では、霧ができるのは、具体的にどういうシチュエーションだろうか。例えば次のようなケースがある。
放射霧
晴れて雲のない夜に風が弱かったりするとできる霧。
①昼間にたまった地面の熱が逃げていく(放射冷却)
②冷えた地面が空気を冷やす
③霧が発生!
※雲があると熱が逃げないようにブロックするので霧はできにくい。
※風があると空気が入れ替わるのでそれほど空気が冷えず、霧ができない。
移流霧
温かい空気が、冷たい水面(もしくは地面)の上に移ってくることでできる霧。
蒸発霧
冷たい空気が、暖かい水面上にきてできる霧。冬の草津温泉の霧もこのパターン。
滑昇霧
空気が山の斜面をはい上がってできる霧。なぜ這い上がると霧ができるのかは次回を待て!
コメント