0717【天気の変化08】前線の通過と天気の変化1 天気図をつくる仲間たち
気圧と天気の関係は、以前もやったように、気圧が下がっていくとくもりや雨になることが多いです。
ここではその理由を考えていきましょう。
まず最初に、基本的な用語から。
リンク先(気象庁のサイトに飛びます)にある図を天気図と言います。天気予報などでおなじみですね。
天気図を見ると、「高」や「低」の文字、グニャグニャした曲線などがあります。三角や半円のマークがついた赤や青の色がある線もあるかもしれません。これらは何を意味しているのでしょうか。
等圧線
まず、グニャグニャした曲線は等圧線です。等しい気圧の場所を結んだ線です。
たとえば、1000hPaの等圧線は、1000hPaの場所を結んだ線で、その線上にある場所は気圧が1000hPaということになります。そして1000hPaの等圧線を挟んだ両側は、片方が気圧が1000hPaより小さい場所、もう片方が気圧が1000hPaより大きい場所、と分けられます。どっちがどっちかは、1000hPaの等圧線を見ただけでは分かりません。他の等圧線や高気圧・低気圧の分布を見て判断します。
等圧線は20hPaごとに太い線、4hPaごとに細い線で描かれます。補助的に2hPaごとに破線で描かれることもあります。
等高線がたくさん描かれることで、天気図上のあらゆる場所の気圧が何hPaか分かるようになるのです。
ためしに、先ほど見た天気図の自分の住んでいる場所は、何hPaになっているか読みとってみましょう。
高気圧と低気圧
閉じられた等圧線の中に、「高」「低」と描かれているところがいくつかあります。
しかもカラーの天気図だと「高」は青。「低」は赤で描かれることが多いです。
「高」(Hで表されることもあります)が高気圧、
「低」(Lで表されることもあります)が低気圧です。HighとLowですね。
で、低気圧と高気圧とは何でしょうか。言葉からのイメージ
低気圧…気圧が低いところ
高気圧…気圧が高いところ
では説明不十分です。
低い,高いとは何と比べてでしょうか。
「1気圧」の1013hPaでしょうか。
次の2つの天気図の○で囲った低気圧と高気圧に注目してください。
1010hPaの高気圧もあれば、1030hPaの低気圧もあります。気圧が何hPaかで高気圧、低気圧と決まるわけではないのですね。
そこで、こんな図を描いてみましょう。
この天気図には高気圧と低気圧が2つずつ載っていますが
それぞれ南の方にある高気圧と低気圧の中心を通るように直線ABを引きます。AB間の気圧を断面図のようにグラフに表すとこうなります。
ちょうど高気圧は気圧の「山」の頂上、低気圧は気圧の「谷」の底にあたることがわかりますね。これが、高気圧・低気圧は、単に気圧が高い・低いところ、というのではなく、 周りよりも気圧が高い・低いところ なのです。
前線
三角や半円のマークがついた赤や青の色がある線は、前線と呼ばれます。詳しくはまた後ほど学習します。
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