PR

0099 【物質のすがた12】気体の発生と性質(3) 窒素

窒素
CAS No. 7727-37-9  N 28.01

 酸素は過酸化水素水に二酸化マンガン、二酸化炭素は石灰石に塩酸、水素は亜鉛に塩酸という発生させるときに使う定番のコンビがあるのですが、窒素の、塩化アンモニウムと亜硝酸ナトリウムというコンビはあまり知られていません。
 窒素は、空気の主成分である(乾燥空気の約78%をしめる)気体です。なので、空気から窒素を分離して取り出すのが手っ取り早いですし、せっかく純粋な窒素があっても、

♪は~ 色も無ェ。臭いも無ェ。
常温じゃそれほど反応無ェ。
燃えもし無ェ。燃やしもし無ェ。
水にもほとんど溶けやし無ェ。
オラこんな気体いやだ~ こんな気体いやだ~(吉幾三っぽく

と、これといった特徴がなく、実験しても面白くない代物です。

だがしかし!そこは、空気の主成分の気体!これでいいのだ!by天才バカボンのパパ

想像してごらん…
空気の78%がアンモニアだったらどうなってるか…(くさい)
空気の78%がピンク色の気体だったらどうなってるか…(インスタ映えする)
空気の78%が酸素や燃えるガスだったらどうなってるか…(マッチを擦ったらドカン!)
空気の78%が水に溶けやすかったらどうなってるか…(海に溶けて空気がなくなっちゃう)

そう考えると、特徴がないことが特徴ともいえる没個性な窒素って気体は、空気の主成分としてうってつけだと思いませんか?

お菓子や飲み物の味の劣化の原因の一つに、空気中の酸素と反応してしまうこと(酸化)があります。たとえ容器に入れていても、容器内の空気に含まれる酸素によっても起こります。そうなると風味が落ちてしまうことがあるので、容器に酸素を入れないために空気ではなく窒素を詰めているものもあります。

また、飛行機のタイヤは窒素を入れています

コメント

タイトルとURLをコピーしました