以前、LED信号機の話題を取り上げましたが、これをビデオに撮ってみました。
なんでも1秒600コマというハイスピードで撮影してみたのですが、それを再生すると、1秒に600コマを丁寧に再生するので、結果的にスロー再生になるのですが、まずその動画をご覧ください。
LEDが点滅しているように見えますね。
で、さらに動画を適当なところで一時停止してみましょう。うまくいけば、3色のどれも消えている状態の静止画がみられます。ちゃんと光っていたら、何回か再生→一時停止を繰り返してみましょう。
信号機のLEDは、たしかについたり消えたりしているのですね。どういうことでしょうか。
信号機に使われる電流は、交流電源を全波整流して使用しています。
全波整流とは交流電流の正・負両波とも整流し、流れの向きを同じにすることです。
LEDは特定の方向に一定以上の電圧が加わると点灯します。電球と違い、逆方向に電圧が加わっても、点灯しないのです。
このため、単なる交流電流では点灯している時間が半分になってしまい、かなりちらつきそうです。そのため、全波整流にして点灯する時間を増やすのですが、それでも、電流が0またはそれに近いときもあり、その瞬間はLEDは点灯しません。ただし、その時間が短いため、私たちの眼は気づかないだけなのです。
古いタイプのドライブレコーダの記録は1秒間に約30回の速さで行われます。一方、LED信号機は東日本では1秒間に100回、西日本では120回明滅します。
すると、西日本のLED信号機は1/120秒ごとにLEDが消えることになるのですが、そのタイミングと1/30秒のドライブレコーダの記録タイミングがたまたま一致したりすると、あら不思議、まあ大変、ドライブレコーダには信号が何色だったかレコードされないという困ったことが起こってしまいます。
なお、最近のドライブレコーダはその点が対策されているとのこと、おそらく記録のリズムを1/30からずらしているのだと思います。
ついでに青色の点滅→赤色の歩行者信号バージョンも置いておきますね。後ろの店?の照明にも注目。こちらもLEDのようですね。
2013-08-30
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