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2119 ニュースとつながる理科のツボ 2014/2-3

節分・立春→太陽の1年の動き(2014-02-02)

理科のツボ。1月はそれらしい理科のニュースがなく、困ったちゃんだったので、季節の話題をネタにしようかと。
掲載日は2月2日。3日は節分、4日は立春なので、節分は「季節の分かれ目」立春は「春が始まる日(1年の始まり)」ということを紹介し、二十四節気にもふれたうえで、(天球上の)太陽の一年の動き方について学習します。

最後に学習内容を生かして、「春分の日」は、天の赤道と黄道がぶつかった春分点を太陽が通過した日のことをさすので、春分の日が3月20日になる年や3月21日になる年があります。これは前の年の2月に国立天文台が作成する『暦象年表』という資料に基づいて決定される、つまり再来年の春分の日はまだ正式に決まっていない、という話でしめました。

黄道の読みについては過去に扱っています。ただ、Wikipediaの「黄道」によると、

読み方は漢音で「こうどう」とも、呉音で「おうどう」とも読まれているが、天文学者の間では「どちらでも良い」という立場と「かならず呉音で『おうどう』と読むべき」とする立場の両方が唱えられている。「かならず『こうどう』と読むべき」という主張はない。ちなみに文部科学省の学術用語集では「こうどう」となっており、どちらでも良いという立場とみられる。

とあります。
「おうどう」にこだわる派と、どうでもいい派の2派だけだったら「おうどう」で統一すればいいのに、学術用語集にあえて「こうどう」で載せるのがなかなかシュールです。これにより教科書をはじめとする学校教育では「こうどう」と扱い、みんなそう覚えます。「おうどう」派涙目(TT)

記事に関連したリンク集

暦象年表
国立天文台暦計算室Presents暦象年表のWeb版。天文現象なども詳しい。

何年後かの春分の日・秋分の日はわかるの?
こちらもNAOJこと国立天文台。記事にも書いたように、前の年の2月にならないと春分の日・秋分の日は正式には決まらないんですね。

秋分の日はなぜ変わる?
姫路科学館のサイエンストピック。春分も同じ考え方です。ところで、姫路科学館・科学の話題集「科学の眼」他にも面白そうな記事があるから見てみて!

暦の基礎知識
大六壬と四柱推命のページ。丁寧にまとまっています。

■節切の暦
節切の暦(二十四節季)と旧暦は違うんですね。新暦にどっぷりつかってるとごっちゃになっている人も多いんじゃないでしょうか。ちなみにこのこよみのページは、もっと評価されるべき。

STAP細胞→多細胞生物(2014-03-03)

2年にわたる、前任者から数えれば3年にわたる「ニュースとつながる理科のツボ」は今回で最終回。
さあ何を書こうかとおもえば、単元のバランスとか全部すっ飛ばして、とりあえずもとにするニュースはアレできまりだよねと。

そうですSTAP細胞。山中教授がiPS細胞でノーベル賞とったとき以上にもう大変な騒ぎです。
研究以上に小保方さんの人となりがニュースになってるのは、田中耕一さんの事例をほうふつさせます。
最初のうちは私も、30歳の女性で「デート」とか「かっぽう着」とか「ペットのカメ」とか「ピンクの研究室」とか、いかにもなエサをばらまいたら、マスコミが食いついてこうなることは予想できたんじゃないか、ちょっと脇が甘いんじゃないかと思っていましたが、さすがに自作ポエム晒された時点から100%小保方さんに同情しています。

それはともかく、これと中学理科をどう結び付けるか。過去にこの連載でiPS細胞を扱っていることもあり、中学理科のどこと結びつけるかが難しい。

iPSのときは動物の生殖・発生のところをやってしまったので、今回はちょっと関係が薄いけど細胞分裂かな…それでは足りないので組織・器官・個体のところも合わせてやりました。

最終回が終わったので、毎号何のニュースを取り上げようか悩んでいた日々も終わり。
4月からは新連載が始まります。

…と、この原稿を書いていた時点ではよかったのですが、掲載直前になってこの論文について、不穏なニュースが続いて気になっています。
「STAP」論文、英科学誌も調査 画像に不自然な点指摘
別の論文と記述が酷似 STAP細胞の論文
さて真実は…?

記事に関連したリンク集

理化学研究所の「報道発表資料」と「60秒でわかるプレスリリース」当時参考にしたのですが、リンクが切れてました。

原論文
・Haruko Obokata*, Teruhiko Wakayama, Yoshiki Sasai, Koji Kojima, Martin P. Vacanti, Hitoshi Niwa, Masayuki Yamato, Charles A. Vacanti“Stimulus-Triggered Fate Conversion of Somatic Cells into Pluripotency” , Nature 2014, doi:10.1038/nature12968 (Article)
 ↑たしかにこの論文中に「KC1」が2か所ありますね。どう見てもKCl(塩化カリウム)なわけですが、著者グループはともかく、どうしてレフリーが気付かなかったのかが謎です。

・Haruko Obokata*, Yoshiki Sasai*, Hitoshi Niwa, Mitsutaka Kadota, Munazah Andrabi, Nozomu Takata, Mikiko Tokoro, Yukari Terashita, Shigenobu Yonemura, Charles A. Vacanti and Teruhiko Wakayama* “Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency” Nature 2014, doi:10.1038/nature12969(Letter) * Corresponding authors

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