0287【身近な地形や地層,岩石の観察】
「大地の成り立ちと変化」は、観察から始まります。
身近な地形 大室山(静岡県伊東市)
地層山ふたつ(神奈川県江の島)
岩石溶岩(三宅島 新鼻新山)
等を観察します。
その観察によって、「同じ色の地層が向こうにもある。つながってるのかな?」とかいって問題を見いだしたり、「この地形、火山によるものらしい」とか「白い粒と黒い粒でできているね」など発見したりして、さらにその活動に際してルーペなどの観察器具の操作,スケッチ記録の仕方などの練習になれば理想的です。
このうち、後半の技能系は身近な生物の観察のときにやったのですが、前半の土地の成り立ちや広がり、構成物などについて理解するのはかなり大変。
しかもこの辺りは学校(先生)によっても扱い方の違いが大きいので、問題集にも載っていないし、入試にも出ない。意欲的な先生なら校内の中間・期末に出す人はいるかもしれないけど。
そういえば、観察に適した地形や露頭なんてない地域も多いので、や博物館の標本などを活用することになるのかな。そういえば私の初認項では理科準備室にその学校が建てられたときの工事のときに採取したボーリングコアが置いてあったのを思い出しました。ボーリング柱状図もあったかも。(かわさき緑と宙の科学館)
で、特に屋外での観察の場合、安全面の配慮が大事になってきます。崖崩れや落石、滑って転ぶ、下に落ちる、虫に刺される、草木にかぶれる、熱中症、車にひかれるなどたくさんのリスクがあります。学習指導要領解説には「岩石の採集で岩石ハンマーを扱う際には,手袋や保護眼鏡を着用させる」とありますが、中1ということを考えると、生徒に岩石ハンマーは扱わせないんじゃないでしょうか。ご安全に。
そうそう、大切な環境を守るために、岩石などの採取は必要最小限にするのもお約束ですね。
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