PR

0515 実験:市販のカイロの中身を出して発熱させる。

前回、鉄粉と活性炭の発熱反応の実験をやりましたが、今回は市販のカイロの中身でやってみたいと思います。

まず、新しいカイロを用意します。外袋はもちろん、内袋も開けて中身を出します。こんな黒い粉が入っていました。

一応、質量をはかると41gでした。

ところが袋を開けたのでもう発熱が始まっています。ということであわてて温度測定。75℃まで上がりました。

 ちなみに、袋を見てみると、最高温度が68℃となっています。袋から出したので、一気に化学変化とそれに伴う熱の発生が進んだんですね。本当なら、内袋の小さい穴を酸素は少しずつしか通さないので、ここまで激しく反応しないんでしょう。実際、この実験では1時間程度で発熱が終わってしまいました。
 つまり、カイロの袋は、反応のブレーキ役になっているのです。それにより、熱くなりすぎず、長時間程よいあったかさを保てるようにしているのです。

左は反応後の粉末。反応前が真っ黒クロスケだったのに対し、とちょっと茶色っぽくなっているのがわかりますか。
右の写真は別の使用済みカイロの中身。まっ茶っ茶、ラッキー茶茶茶って感じです。

ちなみに質量の方はというと、酸素と結びついたから増えているだろうな、と思いきや、36g。5gも減っていました。実際にはこれでも酸素の分だけ重くなっているはずですから、減った水の量はそれ以上あるはずです。

そういえば、ビーカーの中からは湯気が出ていました。水の分が減ったみたいですね。

でも、最初の41gのうち、少なくとも5gが水となると、1割強ありますね。その割には、粉末もサラサラしていて、そんなに水でべたべたしている感じがしません。なるほど、これがバーミキュライトのような保水剤の効果。いい仕事してますね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました