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0534 原子・分子モデルの大きさとくっつき方

中2化学「化学変化と原子・分子」では原子・分子モデルがよく出てきます。
今回の理科教育まにあっくすでは、原子・分子モデルの大きさとくっつき方について注目してみます。

今はいろいろと微妙な時期なので、教科書を比較してどうこう語るのはやめときます。どうぞお察しください。

低比例の法則で、マグネシウム、銅、酸素の原子が登場します。その原子半径とイオン半径を比べてみましょう。
       原子半径  イオン半径 (×10^-12 m)
マグネシウム  160  86
銅         128  87
酸素        74  126

原子の半径は、原子番号が大きくなると大きくなる…という単純な話ではないことのですね。

それより注目したいのは、マグネシウムや銅は原子半径の方が大きく、酸素はイオン半径の方が大きいということ。
ということは、単体で紹介するとマグネシウムや銅は酸素より大きいのですが、酸化銅、酸化マグネシウムになると酸素原子の方が大きくなるという逆転現象がみられるわけです。原子は他の原子と結合すると大きさが変化するのですね。

ここまで配慮した原子・分子モデルで化学変化を説明する人がいたらチャレンジャーとしてほめたたえます。ただ、むやみに混乱するだけな気もしますが。

それとよく見かけるこんな化学変化の原子・分子モデル。適当に書いたので、原子の大きさは無視してください。

注目してほしいのは、酸素分子をつくっている酸素原子と、酸化マグネシウムになった時の酸素原子のかたち。
分子の方は原子が球形でなくべチャッとくっついてつぶれている感じの形になっています。共有結合っぽいですね。
一方、酸化マグネシウムの方はマグネシウム原子も酸素原子も球形で2つの原子が1点で接している感じ。イオン結合っぽい感じが出ています。

こういう細部にこだわって描き分けている場合があるので、原子・分子モデルを見た時、ちょっとそういうところにも目を向けてみるとおもしろいかもしれません。

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