てことで実験です。
データを比較するためには条件制御も大切です。
字が書いてある方をクルックス管の方に向けて、プラスチックの窓の下側を中心として、窓のある側を上にして縦方向に設置し、高さを合わせるとか
放電管距離を20mmにするとか
誘導コイルの放電出力は最低でも観測可能ならそうするとか
クルックス管からガラスバッジまでの距離は20cmにするとか測定時間は10分間とか。
以上は、今回の実験全体を通してそろえています。
では、スリット入りクルックス管で実験してみましょう。
そうしたら、陰極線の明るさは十分なのですが、これでは「点滅」です。授業でこの状態で見せると、生徒は点滅していることに意識が向かって注目したいところからそれてしまいます。
ちなみにこのときの電流は0.02mAってとこですが、点滅のリズムに合わせて針も動いています。
そのため、「周期調節」つまみを回して陰極線を常時点灯しているようにします。
すると電流もコンスタントに0.05mAとなります。
せっかくなので、両方のパターンを測定しました。電流も大きいですし、常時点灯の方がX線を放出していそうです。(両方無視できる程度という可能性もありますが)
次に、十字板入りのクルックス管。
ガラス管中心と同じ高さにガラスバッジを設置します。
ちなみに電流は 点滅タイプだと0.03mA,常時点灯だと0.05mAでした。
偏向用電極付きのクルックス管。なぜかこれはほかの奴と違って電流の値が大きい。点滅でも平均0.08mA、常時点灯だと0.77mA
点滅の場合、平均0.08mAとしていますが実際はこんな感じです。最大は倍の0.16mAあたりまでいってます。
最後に羽根車。点滅にして電流0.02mA。
翌月結果が出てきたのですが、どれもバックグラウンド以上のものが検出されず、一安心でした。…アクリルの囲い、いらないじゃん。
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