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0118 醤油から食塩を取り出す

 物理や化学の基本操作、という内容で、実技研修の講師をやることになったとき、物理分野は簡単にファラデーモーターを作ってみようかなと、化学分野は、加熱やろ過や蒸発乾固という基本操作ができるので、醤油から食塩を取り出す実験をしてみようかと思いました。そのときの予備実験です。

 まずは醤油。賞味期限が気になります。※この実験をしたのは2011年です。

醤油を20mLとって、平底の蒸発皿に入れます。

 で、あとは加熱。ひたすら加熱。とにかく加熱。果てしなく加熱。醤油の成分は水と食塩をのぞけばほぼ全部有機物。つまり燃やして炭にしてしまえばよいのです。炭なら水に溶けませんから、ろ過してやれば食塩水になるはずです。それを蒸発乾固して食塩を得る…という作戦です。(しっかりかき混ぜましょう)

 しかーし、完璧な計画にまさかの欠点があった!煙です。いいにおいなんだけれどむちゃくちゃ煙が出る。換気扇を使っていても煙感知器が反応しそうなので、途中、何度も蒸発皿を窓の外に出したりしてみました。しかし、なかなか煙はおさまりません。煙が出ていると言うことはまだ燃えている=有機物が残っている、ということですね。

危険なのでよい子はマネしてはいけません。かれこれ小一時間、ようやく煙も落ち着いてきたかな。

 蒸発皿に水を20mL程度加え、ろ過します。食塩水ですので、無色透明なはずですが、少し黄色が残っています。つまり、しっかり焼いていなかったってことですな。

ろ液を蒸発乾固させます。

蒸発させた結果がこれだよ!

う~ん、あまり食塩らしくないなぁ。なめるとしょっぱいけど。イマイチ。

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