理科準備室の本棚より、これまた古い本を見つけました。
広島文理科大学広島高等師範学校博物学会 編
日本動物解剖図説 日本出版社 1946刊
裸本焼けあり 用紙経年変色 背少破れと、古本屋さんだったらいろいろケチ付けられそうですが、中に書いてある情報は無事です。
古本として出回っているのかなと日本の古本屋で検索したら、そこそこヒットしました。そして、昭和16年(1941)、34年、46年、52年と版を重ねていることがわかります。そしてこの本の相場も、本の状態を考えれば1000円から2000円というところでしょうか。いやいや、ここでは本の価値より今までこうして捨てられず残っていたことに敬意を払いたいところです。
さて次に、国会図書館でも結構な数ヒットし、昭和21年版に至っては、インターネット公開されていました。
おおスゲーと思ってみていたら、10-11コマ目、図版4の右ページから図版6の左ページが「欠」となっています。どうやら国会図書館にある本はそのページが落丁だったようです。
手元の本からそのページを旧ブログににアップしました。著作権の保護期間はすでに満了しているって国会図書館が確認してくれてるから法的な問題はないでしょう。図版○のリンクをクリックすると旧ブログにアップされている画像に飛びます。
図版5 ※「シロネマミ」となっているところに注目。
何回も版を重ねているところから、動物解剖の図説として、信用と実績の「古典」となっているのではないでしょうか。
じっくり眺めてみたくなる図説です。
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