1375 でんこちゃんシャーペン(前編)

その昔、原子力発電で羽振りがよかった頃、東京電力は結構理科教育に貢献していました。発電所の見学はもちろんのこと、尾瀬で環境研修などを行ったり、サイエンスグランプリという自由研究コンクールを主催したりと。

 サイエンスグランプリは、ちょうど私が東京都の教員になった1995年に第1回が行われ、どうも最初のうちは応募も少なかったようで、ある年に適当に生徒に夏休みの課題は自由研究なとほっぽりなげて、100通以上の集まったレポートをまとめて送ったら、見事学校賞ゲット!翌年、現任校に移動して、同じことやってまた学校賞ゲット。このときは東京電力の方が学校に表彰に来て、「君たちは先生のご指導のおかげで…」とか話してくださったのですが、自由研究の回収とサイエンスグランプリの事務局へ送ることしかしてなかったので苦笑するしかなかったわな。

で、そのサイエンスグランプリには参加した人がもらえる参加賞というのがございまして、それが東京電力のキャラクターだった「でんこちゃん」のシャープペンシル(年によってはボールペン)だったのです。

それでは、1本ずつ見ていきましょう。

96年(第2回) このときにはまだDENKOという名前だけでした。それ以降は「でんきを大切にね」というメッセージが書かれていたので、このフレーズ自体が97年から使われるようになったのでしょうか。


97年(第3回) 赤い服に「DENKO」の文字。 「でんきを大切にね」でんこ のフレーズが入るようになりました。


98年に変化が。シャーペンの上にはでかい平らなでんこちゃんの顔の絵が入ったパネルが。そしてチェーンで例年より小さななでんこちゃん人形がつながれています。使い勝手に疑問がありますが、そういえばでんこちゃんシャーペンを普段使いしていた生徒を見ることはありませんでした。



後編へ続く。

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