1412 明るい町の生活 中学校第一学年用

こちらは昭和26年度指導要領試案に基づく「職業・家庭」の教科書です。

これは教科書に挟まれていた1枚物の紙。農村用と都市用があったのだそう。
都市用が「明るい町」だとすると、農村用のタイトルは「明るい農村」か?

口絵。日比谷公園の花壇。
小遣い帳の摘要には赤十字共同募金、使いのほうび(母上より)がある。育ちがいいな。

ガリ版の使い方も解説しています。

女の子の絵が時代を感じさせます。

洗濯機、電話がもはや博物館レベル

「よく卵を産むにわとりも産まないにわとりも、食べるえさの量はあまり変わらない。私たちはこれを見分けて、産卵の悪いものは適当に処分しよう。」「また、年とともに産卵数は少なくなるから、適当な年齢になったら処分するほうがよい。」

「節約したり、余分に入ったこづかいは、この4月から学校のこども銀行によって、郵便貯金に預け入れることにしている。」
 子ども銀行とは、けっしてネタではなく、昭和二三年(一九四八)に大阪で始まった、小・中学校で児童・生徒が銀行・郵便局などと連絡して自主的に組織・運営していた貯蓄制度として実際に存在していました。平成13年(2001)4月に、子供郵便局は平成19年(2007)3月末に廃止となったそうですが、平成になってもやってるとこあったんだ…。
上岡学:『昭和20年代に始まる「こども銀行」に関する研究:総合的な学習の時間並びに特別活動との連携』武蔵野教育學論集 2017年

奥付。昭和28年6月に印刷・発行。中京出版。60円。

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