その昔、イギリスにロバート=フックという人がいました。フックの法則でおなじみですよね。
そのフックがコルクを見て疑問に思いました。
どうしてコルクは弾力があるのに軽い(密度が小さい)のだろう。
「空洞があってスカスカだからかな」
それを確かめるべく、コルクガシという大木のコルク層をカミソリでそいだコルクを、自作の顕微鏡で観察したのでした。
そうしたら、こんなもんがみえました。
フックは、この蜂の巣状の構造をフックが小部屋 (cell) と表現したのでした。。。
ちなみにフックの顕微鏡による観察はMicrographiaにまとめられています。
Robert Hooke Classics: Micrographia: with all 38 full-page scheme Illustrations 新品価格 |
私たちもフックのまねをしてcellを観察してみよう。
もちろん顕微鏡を使います。ただし、実体顕微鏡でない顕微鏡は光が通るものでないと見えませんから、必然的に薄いものになってきます。
オオカナダモの葉は、緑色ですが、透けて見えますので観察に適しています。
オオカナダモについて、今回は核をクローズアップしてみましょう。
タマネギの
鱗片(鱗茎葉)の薄皮を観察します。
酢酸カーミンをたらしてみる。
動物細胞は定番の「ほおの粘膜」。「口腔上皮細胞」です。綿棒や割り箸などで頬の内側をこするだけで簡単に採取できるので便利。
もう一つ、動物の体で透けて見える、身の回りにあるもの、ということで鰹節を観察してみました。
動物細胞の観察というといつも「ほおの粘膜」でつまらないですからね。鰹節ですが、筋肉細胞らしい細長い細胞の集まりが見えます。
コメント