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0629 【動物の体のつくりと働き15】刺激と反応3 鼻と舌・皮膚

鼻と舌

そして嗅覚と味覚、これも看護roo![カンゴルー]の看護師🎨イラスト集からです。

Hänig, David (1901). “Zur Psychophysik des Geschmackssinnes”. Philosophische Studien. 17: 576–623. Retrieved July 9, 2014.の論文からだったようですが、これをハーバード大学の心理学研究所の所長だった心理学者のエドウィン・ボーリングがSensation and perception in the history of experimental psychology.という本(452ページ、pdfでは467/660)で取り上げ広まったようですが、その後 J Chandrashekar:The receptor and cells from mammalian taste, Nature volume 444, pages288–294 (2006)では否定されています。(大学図書館のデータベースとか使わないとたぶん無料で見れない)

皮膚

看護roo![カンゴルー]さんには残念ながら参考になりそうなイラストはありませんでした。頼りすぎてはいけませんね。てことで模型の写真を撮ったので載せておきます。

皮膚は五感のうち触覚、と簡単にまとめられがちですが、実際はもっと複雑です。

皮膚の感覚は触覚のほか、圧覚、痛覚、冷覚、温覚とあります。しかも触覚と圧覚は違うものなのですが(リンク先の文献の 2.物体の触知覚機構 のところを参照)、よく一緒くたにされることもあり、ややこしいです。

感覚      感覚点  1c㎡あたりの数 
触覚・圧覚  触圧点  20~25     物が皮膚に触れたり、圧力の変化を感じ取るための感覚
痛覚      痛点   100~200    組織の損傷などにより痛いと感じる感覚
冷覚      冷点   6~23       皮膚温度より低く16℃くらいまでの温度の感覚
温覚      温点   0~3       皮膚温度より高く40℃くらいまでの温度の感覚

 痛点の数が多いですね。「痛い」というのは体が危険な状態ですから、そのセンサーである痛点を多くして、危険な状態に早く気がつくためです。痛点が1c㎡あたりに1個くらいしかなかったら、釘とか踏んでもいたくないかもしれません。でもこれは危険ですよね。
 冷点と温点の守備範囲が意外に狭い感じがしますが、45℃以上、10℃以下は火傷や凍傷など身体に危険が及ぶ可能性があるので、「痛み」の刺激として扱い、反射(このあとやります)が起きるように仕組まれています。

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