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0459 炭酸水素ナトリウム

炭酸水素ナトリウム
慣用名  重曹、重炭酸ナトリウム、重炭酸ソーダ
CAS  144-55-8
Mw=84.01  NaHCO3  白色の粉末又は結晶性粉末

消火剤、電解液の中和剤、食品添加物(ベーキングパウダー)、炭酸水、洗剤、清涼飲料原料、入浴剤、脱臭剤、胃薬(制酸剤)、歯磨き、洗口剤、入浴剤、透析液、配合飼料添加剤など広い用途があります。重曹を使ったお掃除の方法については、ググればいろいろなサイトに載っています。

吸湿性があり、吸湿すると固結(ブロッキング)する。また、吸湿により分解し炭酸ナトリウムを生成します。
分解温度は270℃ですが、50℃を超えると徐々に分解しますから、保管するときは50℃を超えないようにしましょう。

水にやや溶けにくく(9.6g/100mL、20℃)、水溶液は弱いアルカリ性(pH8~9)で、BTBだと完全に青くなりますが、フェノールフタレインではうすい赤(変色域の途中)のみです。炭酸水素ナトリウムの熱分解の実験では、この性質を利用して、加熱後に残る炭酸ナトリウムと違う物質だ、としています。
また 酸と反応して二酸化炭素を発生するのは、質量保存の法則の実験でおなじみです。
その他、中学理科では、重曹とクエン酸と少量の水を混ぜると温度が下がるという吸熱反応の実験でも登場します。どの薬品も危険性が低いので、手のひらに小さいビーカーを載せてそのビーカーの中で反応させ(本当は直接の手の上でやってもいいのだけれど、安全性を重視して)、冷たい!と実感することもできます。

なお、炭酸水素ナトリウムについては、炭酸ナトリウムとともに、授業をもっと面白くする! 中学校理科の雑談ネタ40に詳しく掲載されていますので、読んでみてね。

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