0460 塩化コバルト(Ⅱ)六水和物
塩化コバルト(Ⅱ)六水和物 CoCl2・6H2O
Mw=237.93 CAS 7791-13-1
紫赤色~暗赤色の結晶又は結晶性粉末。潮解性あり。
水に極めて溶けやすく(63.9g/100mL、30℃)、エタノールにも溶けやすい。
110℃で結晶水の脱水が起こり、500℃以上で無水塩の昇華・熱分解がおこる。
強酸化剤と混触すると、激しく反応し火災や爆発の危険性がある。
熱分解は刺激性で有害なガスと蒸気(塩化水素らしい)を放出することがある。
廃棄物処理(参考)
沈殿隔離法
水に溶かし、消石灰などの水溶液を加えて処理し、生成した水酸化コバルトの沈殿残渣をセメントで固化し、溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する。
塩化コバルトは、毒物及び劇物取締法では非該当なのに、船舶安全法、船舶法では 「毒物類・毒物」扱い。その他、以下の国内法規でやべーやつ扱いされています。
労働安全衛生法
名称等を表示すべき危険物及び有害物(法57 条、 施行令第18 条)
名称等を通知すべき危険物及び有害物(法第57 条の2 、 施行令第18条の2別表第9)No. 172
特定化学物質第2類物質
危険物船舶運送及び貯蔵規則
毒物類・毒物(危規則第3 条危険物告示別表第1 )
航空法
毒物類・毒物(施行規則第1 9 4 条危険物告示別表第1 )
改正化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)(令和5年4月1日より )
第1 種指定化学物質(法第2 条第2項、 施行令第1 条別表第1 ) 第1種管理-No. 132
大気汚染防止法
有害大気汚染物質
塩化コバルト紙
これは水を検出するもので、水がないと青、あると桃色となります。
炭酸水素ナトリウムの熱分解で水ができたことや植物が葉から蒸散していることを確かめるときに登場します。
ということは、塩化コバルト自体もあると桃色となります水がないと青くなりそうですね。
紫赤色~暗赤色の塩化コバルト(Ⅱ)六水和物 を加熱して脱水してみましょう。
やはり水を飛ばしたら青くなりました。
今度はそこに水をたらしてみました。
コバルトについては色の変わる実験が他にもあるのですけれども、とりあえずこの辺で。
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