0065 【物質のすがた04】身の回りの物質とその性質(4) メスシリンダーの操作
体積を測るには、メスシリンダーを使います。
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最近はメスシリンダーも安価で軽量、そして割れないポリプロピレンなどプラスチック製のものが増えてきましたが、ちょっと古くなると白っぽくなったりするし、目盛りも見やすいのでやっぱりガラス製がいいなぁと思っています。
水平なところにおいて、目の位置を液面と同じ高さにして目盛りを読み取ります。立って実験をしていると、机の上に置いたメスシリンダーは目より下の位置になるので、「上から目線」で読まないように注意しましょう。
メスシリンダーに水を入れると、表面張力により、ガラスの壁に水が盛り上がり、内側がへこむかたちになります。こういう形をメニスカス(meniscus=ギリシャ語で「新月」;決して目に透かすの意味ではない)といいます。
読むときはのメニスカスの下の部分を最小めもりの10分の1まで読みとります。
で、教科書なんかの図では、単に
と水面を一本線で表されているので、この図だと26.5と読めます。(0.1程度の読み取り誤差はあるかもしれませんが。以下同じ)
ところが、実際は写真のように二重になっています。
これは、円筒のメスシリンダーの壁全体に表面張力で水が盛り上がっているからで、やっぱりメニスカスの一番下の部分を読みます。43.4…ってとこかな。
さて、メスシリンダーの目盛りは水平に読むように教科書などに書かれていますが、実際に斜めに見たらどう見えるでしょう。同じメスシリンダーを上から目線で見ると…
44.2ってかんじです。
下から目線で見ると…
どの目盛りが正しいのかわかりにくいですが、42.9?
案外角度によって、めもりの読みが変わるのですね。
※濡れたメスシリンダーを乾かすときにドライオーブンに入れてはいけません。ガラスの熱膨張により体積を測る目盛りがおかしくなってしまうので、加熱系はご法度です。
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