さて、運動神経から筋肉に信号が送られて筋肉が動くわけですが、どうやって動くのでしょうか。
体を動かす器官を運動器官といいます。ヒトだと骨格や筋肉からなります。
骨格
ヒトのからだの内部には,たくさんの骨がつながって組み合わさってできた骨格があります。
イラストACより
骨格のはたらきは大きく2つあります。
①からだを支える 例:背骨(からだをまっすぐ支える)、足骨(全身を支える)
②脳や内臓を保護する 例:頭骨 (脳を保護する)、ろっ骨(肺や心臓を保護する)
※骨盤は内臓などを保護しながら上半身を支える役割があります。
関節 骨と骨のつなぎ目にあたる部分。 膝や足首、肩や肘、あごなど
漢字に注意!「間」「接」のどちらの漢字が混じっても意味的にも違和感がないのでとっても間違いやすい。
なお、ヒトや魚のように体の内部にある骨格を内骨格という。
これに対し、軟体動物や節足動物などの体の外側を包む堅い殻が外骨格である。
骨の数は成長につれて少なくなっていきます。新生児の骨は約350個ですが、成人では約200個です。骨の重量は、体重の約8%に相当します。
(206個とドヤ顔で説明している資料があるので注意。「約206個」という資料もみかけます。だったら約200個でいいだろ…)
筋肉
運動したり,内臓を保護したり,栄養分をたくわえたりします。
イラストACより
筋肉の種類
①骨格筋 骨格についている筋肉。
強い収縮力をもつ横紋筋でできており、自分の意志で動く随意筋。運動神経につながっている筋肉はこれ。
②平滑筋(内臓筋) 消化管や気道などの内臓壁、血管壁などを構成する筋肉。
骨格筋と比べて収縮力に乏しいが、内臓なので長時間無意識に(不随意に)動くことができる筋肉。不随意筋なので運動神経ではなく自律神経に支配される。
③心筋 心臓の筋肉。
強い収縮力をもつ横紋筋でできており、かつ、長時間無意識に(不随意に)動くことができるという、骨格筋と平滑筋のいいとこどりの筋肉。
※平滑筋、心筋は無意識に動く不随意筋。無意識に動くということは、別の見方をすると、動かそうと意識するという必要がない、あるいは、自分の意志では止められない、ということ。そりゃ内臓や心臓を動かそうとする意志が必要で、動かすのを忘れたら、あるいは、自分の意志で止められたら…。
腱(けん) 筋肉の両端にあり、筋肉と骨格をつなぐ部分。
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