1201 中学理科で解ける センター試験2019 地学編

第1問

問1
地球は、北極と南極を結ぶ軸のまわりを自転している。その周期は、遠方の恒星を基準として求められる。現在の地球の自転の向きと周期の組合せとして最も適当なものを、次の①~④のうちから一つ選べ。

自転の向きは北極側からみて反時計回り。周期は23時間56分で、24時間だと1周して1度ずれる。
正解 ①

第2問

 ジオ君はある日、図1(略)の地点Xで露頭のスケッチを作成した。それが図2である。この露頭には砂岩及び泥岩からなる地層中に凝灰岩aがあり、ジオ君は凝灰岩aより界の地層から保存状態のよくない貝化石を見つけた。(後略)


問2 地点Yの露頭でジオくんは3枚の凝灰岩b~dを見つけ、次の図3のスケッチを作成した。凝灰岩b~dと図2の凝灰岩aには,下の表1に示す鉱物が含まれていた。地点Xの露頭の貝化石が見られた部分に対比される地層は次の図3中のI~Vのどの範囲にあるか。最も適当なものを,後の①~④のうちから一つ選べ。ただし、調査地の地層に挟まれる凝灰岩は全部で3枚ありこれらはすべて調査地全域で追跡できるものとする。

地層aと同じ鉱物を含むのが地層d。つまり地層aと地層dは同じ地層と考えられる。地層aの下に化石があったのだから、同じ化石は地層dの下にあると考えられる。
正解 ③


問7 図4について、この火成岩の岩石名と、この火成岩がマグマから結晶化するときに最後に結晶化した鉱物の組合せとして最も適当なものを、次の①~⑥のうちから一つ選べ。

これだけ輝石、カンラン石があるということは黒っぽい鉱物。で深成岩なので斑レイ岩。先に結晶化したものはきれいな結晶の形となる。あとで結晶化したものは、すでに結晶化したもののすき間で結晶化する。図4でいえばかんらん石→斜長石→輝石の順に結晶化したことがわかる。
正解 ⑤

第3問

トラさん:地球と金星、火星の大気の違いを知っているかい?
ヒコくん:はい。地球の大気の主成分は窒素と酸素ですが、金星と火星の大気の主成分は{ ア }であり、酸素はほとんど含まれません。(後略)

問1 上の会話文中の{ ア }に入れる語として最も適当なものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
①水素 ②ヘリウム ③メタン ④二酸化炭素

これはよく雑学ネタにある内容ですね。金星に至ってはこれで地球とは比べ物にならないくらい激しい温暖化が起きているし。
正解 ④

第4問

 銀河系の円盤具に存在する天体は、銀河系の中心(銀河中心)のまわりを、ほぼ円軌道を描いて公転している。次の図1は、銀河中心からの距離と銀が回転の速さの関係を表している。銀河中心から4万光年の距離にある天体が1周する時間(回転周期)は約{ ウ }年である。(後略)

問6 上の文章中の{ ウ }に入れる数値として最も適当なものを、次の①~④のうちから一つ選べ。ただし、1光年は1013km、1年は3×107秒とする。
①400万 ②4000万 ③4億 ④40億

グラフより4万光年での銀河回転の速さは200km/s
銀河中心からの半径4万光年の円の円周の長さをkmになおすと 
40000×1013×2(直径)×3(円周率)km=24×1017km
ということは回転周期を秒単位で表すと
24×1017km ÷ 200km/s =12×1015s
これをさらに年単位にするのだから
12×1015s ÷ (3×107s)=4×108 (4億)
正解 ③

第6問

次の図1は、地球表層における水の輸送量を模式的に示している。(a)地球表層の水は、気体、液体、固体と状態を変えながら、大気の運動などによって別の場所に輸送され,地球上を循環している。水の大部分は. 液体として海洋に存在 している。海洋以外の水はおもに陸域に存在し陸水という。(b)陸水は、河川水、地下水、氷床・氷河、湖沼水などからなる

問1 文章中の下線部(a)に関して、図1中の[ ア ]・[ イ ]に入れる数値の組合せとして最も適当なものを、次の①~④のうちから一つ選べ。

問2 文章中の下線部(b)に関して、存在量が最大である陸水はどれか。最も適当なものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
① 河川水  ②地下水  ③氷床・氷河  ④湖沼水

問1 水の循環は中学でもやりますね
[ ア ] 40+71=111
[ イ ] 385+40=425
正解 ④

問2 陸水で一番多いのは氷床・氷河なんですが、海水が地球上の水のほどんと97%位を占めるというのはいいとして、2番目に多いのは?と聞いてみる教師の雑談力が問われるところかな。フツーに日本で生活していると氷床・氷河はなかなか出てきませんが、北極や南極をイメージすると生徒にわかってもらえそうかも。
正解 ③

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