1203 中学理科で解ける センター試験2020 生物基礎・生物編

生物基礎

第3問

A 生態系では、光合成、呼吸、食物連鎖などの様々な過程をとおして(a)物質が循環し、この循環に伴い(b)エネルギーが移動している。 (後略)

問2 下線部(a)に関連して、図1は生体を構成するある主要な元素の生態系における移動を矢印で示したものである。図中の[ エ ]~[ キ ]に入る語と[ ク ]に入る矢印の向きの組み合わせとして最も適当なものを、下の①~⑧のうちから一つ選べ。



問3 下線部(b)に関する記述として最も適当なものを、下の①~④のうちから一つ選べ。
①熱エネルギーの一部は、生物によって化学エネルギーに変換される。
②生態系内を流れるエネルギーは、最終的には熱エネルギーとなって生態系外へ出ていく。
③熱エネルギーの一部は、生物によって光エネルギーに変換される。
④植物は熱エネルギーを放出しない。

問2 大気中の[ エ ]に集まった矢印が[ オ ]だけにした向かっていないのがヒント。
そもそも中学生は窒素循環を習いませんが、もし、[ エ ]が「窒素」だと[ オ ]は生産者でも二次消費者でもない根粒菌などになりますから、[ エ ]は二酸化炭素で確定。とすると、[ オ ]は光合成する生産者。すると自動的に[ オ ]は二次消費者。そもそも[ エ ]が二酸化炭素がなんだから[ キ ]は脱窒なんてありえなく(中学でやらないし)、呼吸で決まり。[ ク ]は生産者→一次消費者→二次消費者ですよね。  正解 ①

問3 これは中学では生物より第7単元の物理「エネルギー変換」が参考になります。結局エネルギーを変換しようとすると熱が出るもんだから、面倒なんじゃないですか。光エネルギーの一部は、生物によって化学エネルギーに変換されます。これが光合成ですよね。でも熱エネルギーは生物によって化学エネルギーや光エネルギーに変換されたりはしません。あっためたらデンプンができたり光ったりしませんものね。  正解 ② 

B  大気中の二酸化炭素は[ ケ ]や[ コ ]などとともに、温室効果ガスとよ ばれる。化石燃料の燃焼などの人問活動によって、図2のように大気中の二酸化炭素濃度は年々上昇を続けている。また、陸上植物の光合成による影響を受けるため、大気中の二酸化炭素濃度には、周期的な季節変動がみられる。図3のように、冷温帯に位置する岩手県の綾里(りょうり)の観測地点と亜熱帯に位置する沖縄県の与那国島の観測地点とでは、二酸化炭素濃度の季節変動のバターンに違いがある。
 

問4 上の文章中の[ ケ ]・[ コ ]に入る語として適当なものを、次の①~⑦のうちから二つ選べ。ただし解答の順序は問わない。
①アンモニア  ②エタノール  ③酸素  ④水素  ⑤窒素  ⑥フロン ⑦メタン

問5 次の文章は図2・図3をふまえて、大気中の二酸化炭素温度の変化につ いて考察したものである。[ サ ]~[ ス ]に入る語の組合せとして最も適当なものを下の①~⑧のうちから一つ選べ。

2000~2010年における大気中の二酸化炭素濃度の増加速度は、1960~ 1970年に比べて[ サ ]。また、亜熱帯の与那国島では、冷温帯の綾里に比べて、大気中の二酸化炭素濃度の季節変動が[ シ ]。このような季節変動の違いが生じる一因として、季節変動が大きい地域では、一年のうちで植物が光合成を行う期間が[ ス ]ことが挙げられる。

問4 地球温暖化は 平成20年改訂の中学指導要領で入ってきたところ。もっとも、温室効果ガスとして二酸化炭素以外に…となると中学生ではちょっとエコ意識の高い人でないと厳しいかな。牛のゲップから出るメタンが温室効果ガスだとか、オゾン層を破壊するフロンが温室効果浄化ガスでもあるとか、中学生向けの環境関係の資料にはよく載っているので:・・むしろ理科ではなく社会とか保健とか家庭科とか総合で知った人もいるのでは?!  正解 ⑥・⑦

問5  [ サ ]はグラフ(図2)の読み取り。[ シ ]もグラフ(図3)の読み取り。[ ス ]は、一年中同じように光合成が行うことができれば季節変動はないはずだよね。仮に光合成をしてない期間があってもその期間が短ければまた光合成をする期間になるのでそれほど変動はないはず。てことは…   正解 ③ 

生物

第5問

B 図1は,アカマツ・アジサイ,(c)ギンゴケ、ゼニゴケ,ハスおよびワラビの系統樹である。また、横軸には年代が示してあり、系統樹と照らし合わせるこ とで,それぞれの系統が分岐した年代を読み取ることができる。

問4 図1の[ エ ]~[ カ ]に入る植物の組合せとして最も適当なものを, 次の①~⑥のうちから一つ選べ。


問5 ある地層から化石を採集したところ、維管束はもつが根や葉をもたない植物の化石が多数得られたが,根や葉をもつ植物の化石は見られなかった。この化石を含む地層が形成された年代として最も適当なものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
① 4億年以前   ② 3億年前  ③ 1億年前  ④ 6500万年前

問6 下線部(c)に関連して、ギンゴケは干からびても. 吸水して生命活動を再開できる。ギンゴケの吸水速度を調べるため、実験1を行った。実験1の結果に関する下の文章の[ キ ]・[ ク ]に入る語と数値の組合せとして最も適当なものを,下の①~⑥のうちから一つ選べ。
実験1 湿度100%に保った密閉容器を用意し、濡らしたろ紙を敷いた。
 干からびたギンゴケを容器に入れ、ギンゴケの重量の変化を45分ごとに記録したところ、表2の結果が得られた。

ギンゴケは[ キ ]から水分を吸収し、生命活動を再開する。処理時間 0分での含水率(全体の重量に占める水分の割合)が8%であり、含水率 が60%を超えれば生命活動が回復するとすれば,最も早くは、処理時問[ ク ]分の時点で、すでに生命活動が回復していたことになる。

問4 アカマツ(裸子植物)、アジサイ(双子葉類)、ギンゴケ(コケ類)、ゼニゴケ(コケ類)、ハス(双子葉類)、ワラビ(シダ類)とそれぞれの分類から、ギンゴケ(コケ類)に近いのが同じコケ類のゼニゴケ、ワラビ(シダ類)の後に裸子植物のアカマツ、最後に双子葉類同士のハスとアジサイが分かれる。  正解 

問5 「維管束はもつが根や葉をもたない植物」というと、維管束を持たないコケ類と、維管束も根、葉をもつシダ類(ワラビ)の間ということになる・シダ類の枝分かれは4億年前だからそれ以前ということになる。 正解 ①

問6 コケは維管束がなく、全身から水を取り入れる。
処理時間0分の含水率が8%ということは、水以外の成分の重量が92ということになる。生命活動が回復するのは「含水率が60%を超える」ということなので、水以外の成分(相対値92)が40%未満になればよい。92÷0.4=230だから、90分の235で,既に回復していたことになる。 正解 ②  

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