0141 防虫剤を混ぜて使うと……
防虫剤の「使用上の注意」を見てみると、いくつかの注意書きがあります。
これは、ナフタリン製剤のものです。真ん中へんに、パラジクロルベンゼンまたはしょう脳との併用はさけることという記述があります。
どういうことでしょうか。実験してみましょう。
しょうのうとパラジクロロベンゼンが成分の防虫剤を同じ量だけ取り出してビニール袋に入れ、軽くもんでみましょう。とけて液体になってしまいますした。さわると冷たくなったことに気づきます。
パラジクロロベンゼンの融点は54℃、しょうのうは180℃です。ところがパラジクロロベンゼンと樟脳の共融点が7℃くらいということです。ナフタレンと、パラジクロロベンゼンだと30℃ぐらいだったと記憶しています。
液体になると、衣類にしみがついたり、色落ちなどを起こしたりすることがあるので、これらの成分の防虫剤はいっしょに使ってはいけないのです。(2010-01-14公開)
防虫剤はどう捨てる?
ごみの捨て方が市町村によって違いますが、防虫剤はどうでしょうか。
ネットで検索したら、多いのは「燃やせるごみ」派です。
この中にも「燃やすごみ」派と「燃やせるごみ」派があります。
そういえば「燃えるごみ」という表記はすっかりなくなりましたね。
「燃えるごみ」だと化学的に燃焼できる物質ならばダイオキシン出そうが何出そうが燃えりゃOKなのですが、「燃やせるごみ」「燃やすごみ」は燃やしてヤバイものが出てくるものは含まれない、すなわち「燃やしても(環境・安全的に)よいごみ」という違いがあるため、「燃えるごみ」という表現は使われていないとかいう話ですが、ウラはとっていません(なんとなく「ありがちな誤解」のような気もします)。
いくつかの自治体では処理できないで「専門業者に処理を依頼」となっています。
もっともわざわざ数粒の防虫剤を手数料払って専門業者に来てもらうのも大変でしょうに。引き取りに来てもらうのに何日もかかったら、その間に防虫剤が昇華してなくなってたり(汗
おっと、さらに新しいパターンが!
包装が紙製であれば「燃やせるごみ」、プラスチック製は「燃やせないごみ」
包装に注目したか。ほぉ~、そ~!
てなわけで、ごみの捨て方って難しい。。。それぞれの自治体で事情があるのはわかるけど。。。
(2010-02-01公開)
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