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0589 ワセリン

ワセリン CAS No.8009-03-8

別名 Petrolatum とか petroleum jelly などともいわれます。
 ワセリン vaseline だと、ユニ・リーバのブランド「ヴァセリン」もあります。
 でも「ワセリン」は日本薬局方にも白色ワセリン黄色ワセリンが掲載されていることもあり、あちこちの会社が「白色ワセリン」を売っていますね。

【第3類医薬品】日本薬局方 白色ワセリン 500g

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ワセリンは石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したもので、炭素数の大きい(おおむねC20-85の)飽和炭化水素が主成分です。ちなみに黄色ワセリンより白色ワセリンの方が精製度が高く、さらに精製度をあげていくとプロペト、サンホワイトと呼ばれます。

で、飽和炭化水素ということは、飽和している。つまり分子内に二重結合がないので酸化して周りにちょっかいを出すこともなく(つまりアレルギーを起こしにくいということ)、熱(気温の変化)や紫外線などの影響も受けにくい安定な物質ということになります。なので、これに他の成分を混ぜてもその成分の働きを邪魔しない。ということで、軟膏基剤として調剤に用いられます。

植物の葉にワセリンを塗るとその面からの蒸散が起こらないため、中学理科では蒸散の実験に使われています。また医薬品や化粧品でも保湿剤としてのポジションがありますよね。

葉や皮膚(角質層)の表面に脂をぬれば、膜となってその下層にある水が蒸発できなくなるため保湿されるという理屈です。そのため、ワセリンは軟膏基材のほか保湿剤、皮膚保護剤としても用いられます。

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