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0748 【日本の気象7】大気の動きと海洋の影響1 偏西風

気象衛星ひまわりが撮影した雲画像。動画にすると雲の動きがわかります。雲はどのように動いているでしょうか。

天気図でも見てみましょう。天気図の上にある右向きの三角マークを押すと、動画となって天気図の変化がわかります。高気圧や低気圧、前線はどのように動いているでしょうか。

雲も、高気圧も低気圧も前線も、西から東へ動いていますね。どうしてでしょう。

しつこいようですが、ここでまたwindyで風の様子をみてみましょう。
windyの画像を使っています。
うぉ、何だこれは!西から東に猛烈に動いている!!
高気圧や低気圧も関係なく西から東に風が流れています。なんか、前見たのはこういうやつだったのに。
windyの画像を使っています。
なんか(どころじゃないですが)違いますね。

じつはこれ、windyの設定をいつものよりちょっと変えてあります。
いつもの地上ではなく、気圧300hPa、高度9000mの高層の様子なのです。

高度約9000mの上空では、強い西の風が吹いているのです。この風こそが、地理でも登場した偏西風と呼ばれる風です。

この偏西風によって、雲はもちろん高気圧や低気圧、前線までもが西から東に動いていくのです。だから天気は西から変わるのですね。

ちなみに、偏西風の影響で例えば成田からニューヨークへ行くフライトと、逆にニューヨークから成田へ行くフライトでは、所要時間が変わってきます

さて、それでは、どこでも偏西風が吹くのかというと、さにあらず。もう少しズームアウトして、広い範囲を見てみると、赤道付近では逆に東の風が吹いています。南半球のオーストラリアあたりになるとまた西風が吹くのですが…
 

 地球は太陽から熱を受け取るわけですが、赤道付近ではその熱を効率よく受け取ることができるのに対し、極近くではあまり受け取ることはできません。それが温度差になります。

 このような温度差もエネルギーの一つの形態であり(温度差を利用した発電というのもあります)、それを原動力として地球規模で大気は循環しているのです。

 そうして地球全体ではおおむねこのような大気の循環がみられます。

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