1096 食物連鎖の矢印

草をバッタが食べ、そのバッタをカエルが食べ、そのカエルをヘビが食べ、そのヘビをわしが食べる…。このような生物どうしの食べる、食べられるの関係を食物連鎖といいます。

この食物連鎖を図に表わすと
草→バッタ→カエル→ヘビ→ワシ
となるわけですが、授業でここを扱ったところ、この矢印の向きに違和感を持つ生徒も少なくなかったようです。
どうも
草←バッタ←カエル←ヘビ←ワシ
という方がしっくりくるらしいのです。どうやらバッタが草を捕まえる、ワシがヘビを捕まえるイメージから草←バッタ、ヘビ←ワシとなるみたいです。これはこれでなるほどなというところもあります。

草→バッタ→カエル→ヘビ→ワシ
という表現は生物のからだ(有機物)が草からバッタへ、ヘビからワシへと取り込まれる(移動する)イメージです。そうして「炭素の循環」の学習につながっていくわけです。

ということなので違和感がある人も、ある意味ルールなので(そうしないと話が混乱して進まないので)、食べられる生物→食べる生物としましょう。

しかし、あらためてこの矢印の向きの定義についてわざわざ説明している教材なども皆無でしょうし、質問されてもこのイメージを理解したうえで正しいイメージを説明できる先生ばかりでないでしょうから、一度違和感を持ってしまった人はそれがなかなか払拭できないかもしれませんね。

そこでこの絵ですよ。ブログにアップするのにもかかわらず相変わらずこのいい加減さ。

注目するのは右側の「食べる生物」の口の部分。この  の形こそ矢印  の向きを表しています。

ちなみにこの絵は食物連鎖の説明をするときにもう1回使えます。それは > を左側が大きいという不等号としてみると
食べられる生物 > 食べる生物
という生物の数の関係になります。

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