クエン酸 CAS No. :77-92-9(無水) 5949-29-1(一水和物)
HOCOCCH2C(OH)(COOH)CH2COOH 192.13
別名:
2-ヒドロキシ-1,2,3-プロパントリカルボン酸、
2-ヒドロキシプロパン-1,2,3-トリカルボン酸、
3-ヒドロキシペンタン二酸-3-カルボン酸、
β-ヒドロキシトリカルバリル酸
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代表的な有機酸の一つで、試薬として無水と一水和物があります。
中学理科では炭酸水素ナトリウムと一緒に粉末どうしをまぜ、水をたらすと泡が出て温度が下がるという、吸熱反応の例として登場します。
無水・一水和物共通
白色の結晶又は結晶性粉末
臭い : 無臭
沸点 : 175 ℃で分解しアコニット酸になる。
引火点 : 100 ℃
自然発火温度 : 1010℃
通常の取扱い条件では安定であるが風解性・潮解性がある。
危険有害反応可能性 : 酸化剤、塩基と反応する。
エタノール、アセトンに溶けやすく、エーテルにやや溶けにくい。
昭和化学のSDSには廃棄上の注意の項目に(参考)として2つの方法が示されています。
(1)燃焼法
可燃性溶剤に溶解して噴霧するか、又はケイソウ土、木粉(おが屑)等に混ぜて、アフターバーナー及びスクラバー付き焼却炉の火室で焼却する。
(2)活性汚泥法
生分解性があるので、活性汚泥処理が可能である
そして、クエン酸は、食品に入っているとか、洗剤に使われるとかで、気軽に使われそうですが、クエン酸の水溶液のpHは濃度2~5%で、pH2前後です。決して侮れませんね。どうぞご安全に。
無水
無水クエン酸
白色の結晶又は結晶性粉末
融点 : 153 ℃
水の溶解度 59g/100mL(20℃)
※某社のSDSには 145 g/100 ml(20℃) とあったが、どうしてこうなった(誤って一水和物のデータを引っ張ってきた?)
一水和物
一水和物もあります。
融点: 約100 ℃(関東化学,昭和化学)
135℃(林純薬工業、純正化学)
135~153℃(キシダ化学)
153℃(分解)(富士フイルム和光純薬)
沸点 : 分解(175℃)
引火点 : 174 ℃(昭和化学),500℃(キシダ化学)
溶解度 : 水に極めて溶けやすい(163g/100mL、20℃)。
安定性 :約40~50℃に加熱すると、徐々に結晶水を失う。
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