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0912 塩化銅(Ⅱ)二水和物

塩化銅(Ⅱ)二水和物 CuCl2・2H2O  CAS.No10125-13-0
別名:塩化第二銅二水和物中学校では水溶液を電気分解する実験で登場する物質です。

この写真は前にも紹介しましたが、電気分解に使った塩化銅水溶液をずっと放置しているうちに水が蒸発していったものです。

容器の中で青緑色の針状結晶ができています。キレー。どうみてもブルーハワイ。医薬用外劇物とはとても思えない。といいたいところですが、色的にアブなさそうに感じる化学科卒の悲しい性。じっさい危ないんだけど。
ええ、これを水に溶かしてまた実験に使いましたとも。

試薬はこんな感じ。

湿った空気では潮解性があります。(かといって乾いた空気中では風解性があったりします)
ちょっと固まりがちですが

ありゃ、空気中の水分で試薬瓶内で水溶液ができてる…。
ま、水溶液にして使う物質だからギリセーフってことで (いい加減)

そしてこの物質は無機銅塩類ってことで医薬用外劇物に指定されています。
なので中学校でも廃液処理が必要な物質です。
これについてはアルミ箔法(前編後編)をやってみましたが、その後、進展はありません。(というか今まですっかり忘れてた)

二水和物が70~200℃になると結晶水を失って無水の塩化銅(Ⅱ)になります。
無水物はCAS.Noも 7447-39-4 と、別の番号が与えられています。
その姿は黄褐色~褐色の結晶性粉末又は顆粒状ってことで、二水和物の姿から考えるとちょっち意外ですね。

にわかにほんまかいなと思ったので、二水和物を加熱してみました。

その様子は動画でご確認を。

これが無水塩化銅…?!

水を大量に加えるといつもの塩化銅(Ⅱ)水溶液です。

ちなみに無水物は吸湿性が強いらしいです。空気中でほおっておくと二水和物になるんでしょうかね。

さりげなく登場したのは三角架。

さらに300℃以上に熱せられると部分的に分解し、塩化銅(I)と塩素ガスを生じます。
2CuCl2 → 2CuCl + Cl2

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