0422 地震の波
緊急地震速報ってあるだろ、緊急地震速報。
震源近くの地震計が揺れをキャッチして揺れが届く前にもうすぐ地震が来るよ、って教えるやつ。
ツイッターなんかで飛び交っている「○日に大きな地震が起こる!」のようなあやしげな地震予知とは違いますよ。
こっちは地震発生後の地震波を捉えてから発表するものだから、自信がありますwwwってやかましいわww
で、気象庁の緊急地震速報のしくみ、を見てみると、解説の図にP波とかS波とか書いていますね。
このP波、S波というのは地震の波の種類なんです。
地震の波にはほかにもラブ波(Love wave)とかレーリー波(Rayleigh wave)というものもあります。が、こいつらは地球の表面しか伝わらないので、中学レベルでは登場しません。でもラブ波(Love wave)のインパクトがでかいので名前だけ紹介しておきます。
さて、P波、S波ってのは、岩盤内部で伝わる波です。
PとSはPrimary wave(第一波)Secondary wave(第二波)の略です。
んで、ここで実験。
ゴム紐と綿棒を用意します。
ゴム紐に等間隔で綿棒をはっていきます。綿棒は木工用ボンドで貼り付けます。
ピンと伸ばした状態で、端っこの1本の綿棒をひねると、綿棒の傾きがゆっくり伝わっていくのがわかります。それに気をとられがちなのですが、ゴムヒモがプルンと振動が一瞬で往復します。このゴムひもの一瞬の動きがP波、綿棒の比較的ゆっくりした動きがS波です。
縦波と横波の違いの画像(大地震のあと、余震はどうなるか より)
動画は東京大学地震研究所の地震波の分類がわかりやすいです。
P波…速い、縦波、初期微動
S波…遅い、横波、主要動
縦波のP波は、波の進む方向と媒質(岩盤)の振動する方向が平行です。平たく言うと、波が進行方向にまっすぐ進んでいるのです。
これに対して横波のS波は波の進む方向と媒質(岩盤)の振動する方向が垂直です。平たく言うと、あちこち関係ないところへ寄り道しながら前に進んでいる。寄り道しながらだから、遅くなる。しかも、あちこちに迷惑をかける。つまり、大きなゆれの主要動となる、とイメージすると良いでしょう。
(※このイメージがP波がS波より速い理由として科学的に正しいのかどうかは私にはわかりませんが)
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